こんにちはwildmonkeyです。

LINEブログの頃に
書いた小説です。

LINEブログでは
「いいねテロ」ってと呼ばれる現象があって
誰かが過去の記事に突然「いいね」しまくって、
通知がたくさんきることによ、ら
通常の通知が流れて消える迷惑行為がたびたび
起こっていました。

その時の小説です。

wildmonkeyのホラー小説 第3弾

「みんなのテーロー」

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気まぐれでLINEブログを
始めてから3ヶ月が経った…


すぐに辞めてしまうだろうと
思っていたが、
思いの外 続いている。


私はブログ内で
『野ウサギ』と名乗り

日常の些細な出来事を記事にして
毎日、1記事、欠かさず更新している。

フォロワー数は
多いわけではないが、
私には十分過ぎる人数だと思う。


LINEブログには
記事を書くだけでなく

"いいね"機能と"コメント"機能があって

記事を読んだ人間が
その記事を良かったと思ったら
ハートマークのアイコンを
押して"いいね"をつける機能と

その記事に意見や賛同をしたい時は
コメント欄に"コメント"をする機能がある。


始めて間もない頃は、この"いいね"に
一喜一憂して、できるだけ
"いいね"をもらいたかった。

というのも
"いいね"が沢山つくと
「オススメ記事」で大きく取り上げられ
より多くの人に見てもらえるからだ。


しかし、最近は仲の良いブログ友達も出来て、
コメントも、もらえるようになり
"いいね"の数字は余り意識しなくなった。


私は、
ブログ友達と
コメント欄でコメントして
楽しむ事が日常になった。



ピコーン…

スマホの通知音が鳴る。


ブログ友達からのコメントが
着たのかもしれない。

私はスマホを手に取った。

【テーローさんが
あなたの記事にいいねしました】の通知


コメントじゃないのか…私が少し残念に
思っていると再びスマホに通知が着た。

ピコーン…

【テーローさんが
あなたの記事にいいねしました】


そしてまたすぐにピコーン…

【テーローさんが
あなたの記事にいいねしました】

【テーローさんが
あなたの記事にいいねしました】

【テーローさんが
あなたの記事にいいねしました】

………

………



何なんだこの人は…

テーローのアイコンは
中年の男性の顔のアップだ。

ブログの『お知らせ』に
テーローのアイコンがズラリと並ぶ…


「キモい…」


私は、ひとり暮らしの部屋で
誰に言うわけでもなく呟いた…


だいたい、このペースで"いいね"するって事は
絶対に、記事を読んではいないだろう。


みんながみんな
只々、"いいね"を欲しいわけじゃない…

ちゃんと読んで"いいね"をつけて欲しい。

面白くなければ"いいね"を
つけなければいいのだ。


そんな事を思っている間にも
テーローからの"いいね"は続いている。


私はスマホをベットの上に放り投げた。
スマホは忙しそうに
「ピコーン…」と鳴らし続けていた…







しばらくして、
再びスマホを見る。

スマホの画面に通知バナーが
あふれかえっている…

LINEブログのアプリのバッチは

【75】

全てテーローからの"いいね"の通知だ…

こうして見ている間にも

ピコーン…

【テーローさんが
あなたの記事にいいねしました】

の通知は続く…


私の書いた記事全部に
"いいね"するつもりだろうか?

私の今までアップした記事の数は
1日1記事で3ヶ月程だから
90程度だ。

もうすぐ、この"いいねテロ"も終わるだろう。


テーローとは一体、
どんな人物なのか気になり
私はテーローのブログページを開いた。

プロフィールを見る限り、
しっかりした人で、
記事も別に普通だった。

私が驚いたのはフォロワー数だった。

100を超えていた…

異常に多いわけではないが、
こんなやり方でフォローする人が
100人もいた事に驚いたのだ。


ピコーン…


まだまだ、テーローからの
"いいね"は続いている…



おかしい…


もう、私の書いた記事の数
90は過ぎた筈だ!


私は自分のブログの『お知らせ』に戻り
通知を確認した…

どこまでスクロールしても
テーローのアイコン…
中年の男性の顔のアップだ。

【テーローさんが
あなたの記事にいいねしました】

の通知ばかりだ。

ん?


"いいね"が90記事を
超えた辺りから少し変だ…


【テーローさんが
 あなたの街にいいねしました】



"あなたの街"??
"いいね"にこんな機能は無い…


【テーローさんが
 あなたの最寄り駅にいいねしました】


え???

どういう事??



【テーローさんが
 あなたの町内にいいねしました】


嘘…!!近づいて…来ている?



【テーローさんが
 あなたのマンションにいいねしました】

これが最新の通知だ…


悪い冗談だろう!
ここが何処だかわかるわけない!!



ピコーン… 

ここでまた新しい通知が着た…



【テーローさんが
 あなたの部屋の305号室にいいねしました】



ひぃ!!
私の部屋番号だ…

逃げる?

どこに?

窓?




ピコーン…


私の考えが纏まらない内に
再び通知が届く…



【テーローさんが
 あなたの後ろ姿にいいねしました】





「はっ!?」

私が振り向くと

あのアイコンの
中年の男性が立っていた…



「ぎゃああああああああああああああ!!」


ピコーン…

【テーローさんが
 あなたの怖がる姿にいいねしました】










ピコーン…












テーローのスマホに通知が届く






【野ウサギさんがあなたをフォローしました】









※この作品はフィクションです。
登場人物は実在いたしません。