男はショッピングモールの片隅で、マジックセットの実演販売をしていた。
誰でも一度は見た事のあるものばかり。
今日も数人の客相手に、マジックを披露していた。
「種も仕掛けも無い、折った新聞紙の中に~コップの水を注ぎま~す。するとどうでしょう、水はもれる事無く、何処かに消えてしまいました~!!」
それを見ていた女の子が嬉しそうに
「知ってる~、裏にビニール袋があるんでしょ~」
しかし、ここで慌てはマジックセットは売れない。
男はにこやかに
「さぁて~、どうかな~?」
新聞紙を裏返すと、確かに袋はあったが
「なんと!!さっきの水が美味しいジュースに変身~!!」
女の子はジュース入りの袋をプレゼントしてもらい、大喜びでマジックセットを買っていった。
男は仕事を終え、片付けながらつぶやいた。
「あんな客いるんだよな、、、そもそも水は異次元に消しているのに。わざわざ別次元からジュース入りの袋を引っ張り出すはめになるとは・・・」
そうつぶやく男の後ろに、先ほどの少女が次元パトロールのスーツを着て立っていた。
「あのジュース、この次元の味ではなかったわ、粉ジュースにしておけばマジックの種として成立したのにね。次元犯罪者を逮捕・・・あれ?私何しているのかしら・・・ここは何処?」
男は振り向きもせず、鞄にロックをすると
「ご苦労様、次元パトロールのお嬢ちゃん。別次元の"時忘れジュース"の味はいかがかな?」
そう言って笑いながら、次元の隙間に滑り込んでいった。
ーENDー![]()
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【楽屋話】
今回のキーワードは
「種明かし」
です。
ショートストーリーは
三回落ちです。![]()
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三回迄なら結構な人が
話についてこられます。
小説を題材とした
ジオラマは
世界感や夢を壊す
ので
写真等で製作工程の
種明かしは
極力しない様にしています。
作り方や材料に関する質問は
いくらでもお答えするのですが
皆さん興味ないみたいで、、、。![]()
因みに良く聞かれる質問は
「自分で作ったの?」です。
「Of course、、、
」
しかしブログで
いきなり完成も
如何なものかと、、、![]()
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そこで遊びを兼ねて
以下の様な内容としました。![]()
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2019年9月4日現在
【施主様】
山猫某 様![]()
【施工業者】
エージェントCAT建設![]()
【詳 細】
基礎石組み。
木造・塗り壁。
一階窓はステンドグラス。![]()
照明工事完了。
屋根の工事が遅延。
屋根の色についても未定。
ガス灯、植物等のエクステリアは未着手。
【完成予定日】
2019年9月末日
【その他気付き事項】
下請けさん、高所作業は命綱を着用してください。![]()
山奥なので、資材の運搬は牛を使用しました。![]()
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建設中の外観が城門に似ている為か
勘違いをされて来られる方が・・・。
小説ジオラマは
構想の段階が
一番楽しくて![]()
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いざ製作に入ると
修行です。![]()
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いよいよ
山猫軒
近日開店
(入口にいる二人の人影は誰だ・・・?)
今回も最後までご覧頂き
ありがとうございました。![]()
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