2月24日(金)、都内にて開催予定であったロシアの伝統的な「マースレニッツァ」というお祭りが、在日ウクライナ人や日本人の抗議によって中止となりました。

 

当然でしょうね。

 

ロシアによる侵略が始まった2月24日(金)に、ロシアのパンケーキを食べて、歌って踊るお祭りが企画されていたのですよ。

主催者は日ロ交流協会というロシア大使館とも関係の深い団体です。

 

 

まず、このマースレニッツァというお祭りですが、元々は春の訪れを祝う祭りで、ロシアにキリスト教が伝わる以前の異教徒のお祭りでした。

その異教徒のお祭りとロシア正教が融合したのがマースレニッツァ。

 

お祭りの日程はその年によって違い、その年に定められたイースターの日から7週間前の日曜日に祭りの最後を祝うと定められています。

今年のロシア正教のイースターは4月16日(日)なので、そこから7週さかのぼった2月26日(日)がその日になっていました。

 

ところが、何を思ってか主催者は2月24日(金)の平日18時からこのイベントを開催することを決定。告知していました。

 

 

 

 

これには多くの在日ウクライナ人から抗議の声が・・・

 

まず、在日ウクライナ大使コルスンスキー氏が抗議のツイート。

 

「私は、現在の残忍な戦争が始まった2月24日に東京のロシアンコミュニティによって企画されたこの「祝賀会」を強く非難します. 」

 

 

他の在日ウクライナ人も抗議。

 

 

 

 

在日ロシア人のれなさんもさすがにこれはヒドイとツイート。

 

 

 

 

結果的に、会場となった港区の公共施設にも多くの抗議の声が寄せられ中止となりました。

NPO法人 日本ウクライナ友好協会が施設に対し直接、要望され話し合いをもったそうです。

 

 

 

しかし、中止の告知内容にモヤる・・・・・

 

 

 

 

 

この日ロ交流協会によるこのイベント、去年、一昨年は開催されず、なぜか今年に復活。2020年に一度開催されていますが、祝日の午前中に開催されているのです。

 

なのに今年に限って、侵略日の2月24日(金)の平日の夜に設定。

子供たちも参加、パンケーキを食べて、歌って踊るパーティーがなぜわざわざ平日の夜に24日に合わせて開催されるのか・・・・

 

疑問を持たれても仕方ないと思います。

 

ロシアでは24日にはクレムリンでプーチンによる大々的な演説がなされ、お祭りと合わせて祝賀ムードとなるのではないでしょうか。

 

この都内のパーティーも当然、それを見越しての日程の設定だったのではと思われます。

 

しかも、この施設はウクライナ人の避難民親子が勉強のために集まる施設でもあったそうです。

 

ウクライナ避難民の気持ちを傷つけるような、デリカシーと思いやりのかけらも感じられないイベントです。

 

中止になって本当に良かったと思います。