「現代語訳 論語と算盤」(渋沢栄一著 守屋淳訳 ちくま新書)を読んでいたら美しい文章に出会ったので紹介しよう
渋沢栄一の孫であり家を継いだ敬三が書き残したものだ
「そして祖父のいよいよ最後が来る時には、一面非常に悲痛な感じがありましたと同時に、他面『ああ、これでよいのだ』というむしろ安らかさが湧き起りました。比喩はいささか大げさにすぎるかもしれませんが、ちょうど太陽が西山に後光を残して沈みゆく時に感ずるような、美しい淋しさと大自然への還元というような安心さえ覚えて、死後の冥福を祈るとか菩提を弔うとかいう感じは更になく、かえって安らかな信じきったある物に頼り切るという感じで一杯でした。」(頁240)
この文章を読んで、俺も早く死ななきゃななんて変なことを考える人がいるといけないので、栄一のことを少し書いておくと
渋沢栄一は明治時代に欧米諸国を手本に日本の産業を興した人で、今の王子製紙、東京海上火災、東京ガス、東京電力、帝国ホテル、サッポロビールなど470社を設立している
しかも道徳を重んじて商売をしたので多くの人に尊敬される だが、女遊びは激しかったようでお妾さんに産ませた子供が30人だって(笑) 奥さんや孫娘からは「ヒヒじじい」と軽蔑されていたようだ(笑)
いっぱい働いて、いっぱい遊びましょう!