お勧め本。「生声CD付き[対訳]オバマ演説集」(朝日出版社)
オバマさんが注目され始めたのは、2004年の民主党大統領候補ジョン・ケリーの応援演説でだった。この頃はまだ国会議員にもなっていなくて州議会議員。このときの演説があまりにもよかったので人気が出たんだ。以下に、その応援演説の中でおいらが好きなところをタイプする。なおこの本、英語の書き起こしと日本語訳、英単語の意味、そしてCDが付いている。¥1050はかなりお得。
「ところで、しばらく前、、、しばらく前に、私はイリノイ州イーストモリーンにある海外戦争復員兵協会ホールで
シェイマスという名の若い男性に会いました。彼はハンサムな若者でした――背は6フィート2インチか3インチ
(188~191センチ)で、澄んだ目と人なつこい笑顔の持ち主です。彼の話では、海兵隊に入隊しており、翌週には
イラクへ向かう予定だということでした。そして、 彼が入隊した理由――この国とその指導者に対して彼が抱いている絶対的な信頼と、軍務や兵役に対する忠誠心――を説明するのを聞くうちに、私は、われわれの誰もが一度は子供に望むであろう資質のすべてをこの青年が備えていると思いました。しかし、そこで私は自問したのです、『シェイマスがわれわれに尽くしているほどに、われわれは彼に尽くしているだろうか』と。
私が思いをめぐらせたのは、900名の男女のことです――われわれの息子や娘、夫や妻、友人や隣人であるその人たちは、もはや故郷に戻ってくることがないのです。私が思いをめぐらせたのは、お会いしたご家族たちのことです。最愛の人の収入全部を失いながらもなんとか生計を立てようと奮闘しているご家族もいれば、最愛の人が手足を無くしたり精神に異常をきたしたりして帰還してきたというのに、彼らが予備兵であるために長期の医療保険給付を受けられないご家族もいました。
われわれが若者たちを危険な地域に送り込むときには、われわれの負う重い義務として、死者の数をごまかしたり戦争に行く本当の理由を隠したりしてはなりませんし、彼らが留守の間にはご家族の世話をし、兵士の帰還時にはその面倒を見なければならないのです。そして、戦争に勝利して安定した平和を築き、世界の尊敬を集めるのに十分な兵力でない限り、決して戦争を始めてはならないのです。」
(上記書、ページ39と41より)