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追憶の骨 (bones)

音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。

(毎日新聞 2月10日)

 

こんにちは、ボーンズ88です。

 

平昌五輪も無事に終わりましたね。何かと政治的な話題が多かったこの大会、最後にひとつだけ、どーしても、これだけは書いておきたい…、という話です。

 

女子ホッケーの南北合同チーム。

 

「不協和音が~」「言葉が合わない~」「また負けた~」など、日本マスコミは連日のように、南北合同チームのアラを見つけては、大騒ぎしていました。本当に酷かったです。

 

もともと、韓国女子ホッケーは国際ランク20位以下、普通ならオリンピックには出場できません。今回は「開催国枠」での出場なので、あまり期待もされてなかったんですね。

 

そこに「南北合同チーム」の話が…。

 

ここで、ちょっと思いだしてほしい。

 

小池百合子が「復興五輪よ~」と、開催地の変更を言いだしたとき、僕らが分かったのは、「すべての変更にはIOCの承認がいる」ということでしたね。

 

… と、いうことは…

 

そうですね、この南北合同チームもIOCの承認を得て結成された、ということです。

 

 

(ANNnewsCH youtubeより 元動画は削除済み)

 

これは韓国のムン大統領が南北合同チームの初戦を観戦する様子です。(中段の左から3人目)

 

その隣にはIOCのバッハ会長、さらに北朝鮮の高官キム・ヨンチョル氏、そして今回話題となったキム・ヨジョン氏が座っていますね。

 

この感じ、どう思います…?

 

南北合同チームをはじめとした「南北融和ムード」はIOCのバッハ会長によって強力にバックアップされている、とは思いませんか?

 

さらに、このニュース

 

(AFPBB 2月12日)

 

IOCバッハ会長、平昌五輪後に北朝鮮を訪問へ

 

これだけではありません。

 

北朝鮮参加の成果強調=IOC会長「今度は政治の番」

 

IOC・バッハ会長、東京でも北朝鮮参加を推進「平昌と同じようにアプローチしていく」

 

バッハIOC会長、北朝鮮テコンドー演武団の訪米を推進

 

これらの記事からも、バッハ会長が、むしろ積極的に対話の架け橋として動いていたことが、よく分かると思います。

 

バッハ会長はドイツ人、第二次世界大戦で東西に分断された祖国が、統一されていく場面を目の当たりにしてきた年代です。その経験が彼を動かしているのかもしれませんね。

 

他にも、スウェーデン政府(北朝鮮の窓口)や国連のグテーレス事務総長が、南北融和と米朝対話に向けて積極的に動いていて、その流れに中国やロシアも同調しています。

 

 

(朝日新聞 2月9日)

 

「対話のための対話には意味がない~!」

「北のほほえみ外交にだまされるな~!」

 

平昌五輪から戻った安倍晋三は、相変わらずの調子で「圧力だ~!」と叫びまくってましたね。今ではアメリカにハシゴを外され、完全に蚊帳の外ですが…。(この話は別の機会に)

 

日本マスコミの報道からは「日米韓vs北朝鮮」という構図しか見えてきません。おそらく外務省や安倍晋三の頭の中も、同じなんでしょう。

 

ところが世界的には、米朝対話に向けたの動きが続いていて、今回、平昌五輪という表舞台で実現する一歩前まで行った、という感じなんでしょう。

 

対話のための対話、それ以外に方法はありません。

 

いかに、日本の外交やマスコミが世界の流れとズレているかがよく分かりますね。NHKとか、完全にイカれちゃっていて、もう、どうしようありません。

 

南北融和バッシング記事は、次々と削除されているようです。

 

 

 

「北朝鮮の狙いが、米韓同盟の分断にあるのは間違いありません。」

 

… これが報道…?? バカじゃね~の!!

 

 

 §§§

 

 

長くなりましたが、もう少しだけ…。

 

オリンピック直前に結成が決まった南北合同チーム、当初は不安もあったようですが、最終的には、こんな感じ。

 

(中日新聞 2月27日)

 

 江陵の選手村では同日朝、アイスホッケー女子で合同チームを結成した南北の選手らが、抱き合ったり涙を流したりして別れを惜しんだ。

 

こういうところが、スポーツのいいところ、だよね。

 

彼女たちは勝利することはできなかったけど、もっと大切なことを見せてくれたと、僕は思います。

 

オリンピック開始前、誰も期待していなかった女子ホッケー、ところが最終戦のチケットは完売、大いに盛り上がったことでしょうね。

 

もちろん、これで北朝鮮問題が片付くとは思いませんが、こうした出来事の積み重ねが、歴史を大きく動かす原動力になるんじゃないかな。

 

 

<おわり>