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追憶の骨 (bones)

音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。

 

 

こんにちは、ボーンズ88です。

 

最近の僕は、本当にイヤな気分に侵食されていて、今までならば、「ふざんけんな~」と、このブログに書いて表現してたのに、今は文章を書く気さえ失っている状態です。

 

マスコミ報道があまりに酷すぎる…。

 

数日の間、ネットもテレビもオフにして、穏やかに過ごそうとトライしたものの、結局は元の木阿弥、イヤな気分は、簡単に僕から離れようとはしません。

 

こんなときは、そう…

 

… 美しいメロディに抱かれよう…。

 

 

 §§§

 

 

そんな僕が頼ったのは、ユーミンだった。

 

「ええっ、ボーンズさん、ユーミン好きなの…?」

 

例えば80年代、「ニューミュージック界のソ連」と言われ、音楽を超え、もはや、これは宗教だろうと思われるほど、当時の女性たちを虜にした松任谷由実。

 

ひねくれ者で、流行りものを片っ端からバカにしていた僕は、そんなユーミンの音楽を、まるで興味がないかのように振舞ってきた。そう、振舞ってきた…、のだ。

 

ユーミンの音楽には、好き嫌いを超えた「絶対値」がある。

 

まだ音楽に存在感のあった時代、いい音楽は、何かの時に、どこかの場所で、必ず、必ず、僕のところまで届いてきた。

 

美しいメロディに敏感な僕の感性は、まるで蟻地獄のように、ユーミンのメロディに何度となく吸い込まれ、脳内に焼き印でも押されたかのように、そのメロディが、僕の記憶の奥深くまで到達してしまっている。

 

もう、逃れたくても、逃れられないのだ。

 

 

 §§§

 

 

で、今回、取り上げるのはこれ、「残暑」。

 

松任谷由実がアイドル歌手に提供した曲は、「これでもか~!」とばかりに、メロディへの執着が尋常じゃない。

 

この「残暑」も、そんな曲の中のひとつ。

 

曲の構成は主に3パート。

 

1.和風のメロディのイントロ

2.ふわっと吸い込まれていくAメロ

3.単音の連続と流れるコードが美しいサビ

 

で、まずはピアノ演奏だけのバージョンで聴いてみよう。

 

 

最近みつけたrifunifuさんのピアノ動画。

 

この人、スゴイ!

 

ユーミンの曲をピアノ演奏している動画はいくつもあるけれど、どれもね、なんか、音が足りなくて、スカスカな感じなものばかり。でも、これは違うんだよね。

 

ご本人も「耳コピ」と書いてるように、音楽を聴いて、自分でピアノの音を組み立ててるので、ユーミンの曲にある「ふわっと、ぼわっと、もやっと」した感じが抜けてない、とても素晴らしい演奏に仕上がっている。

 

こうして、歌も歌詞もアレンジも抜きにして、ピアノ演奏だけで曲を聴いてみると、メロディの美しさが際立ってくる。

 

和風のイントロは、僕たちの身近にある自然の風景を思い起こさせ、ふわっと引き込むAメロは、あっという間に、「前略 おふくろ様」的な、ひとりごとの世界、パーソナルな世界に僕たちを導いてしまう。

 

しかし、しかし…

 

この抑えた単音の連続のサビ…。

 

バックで流れる、このコード感…。

 

この繊細さは、いったい何なんだろう…。

 

空気が凝縮されて、張りつめてくる、この感じ。

 

なんとも不思議な、切なさと緊張感に

 

僕の感性は打ち震えてしまう。

 

 

 §§§

 

 

長くなったので、曲の本編は次回に。

 

美しいメロディと、それを的確に表現したピアノ演奏が

 

イヤな気分に苛まれた僕を

 

その瞬間、解放してくれる。

 

 

 

<つづく>