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追憶の骨 (bones)

音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。


(報道ステーション 7月26日)

こんにちは、ボーンズ88です。

相模原の障がい者施設で起きた、元職員による殺傷事件。

断言しておきたい。

これは社会的弱者をターゲットにした極悪非道な凶悪犯罪だ。

「障がい者は生きている価値がない」という極右差別主義は、断じて許されない。これは日本社会に対する重大なテロ行為だと僕は思っている。


■ 日本に現れた「狂信者」


事件の概要と、容疑者が送った手紙について、当日の報道の必要なところだけ編集したので、まずは見てほしい。



車からの移動も含めて、約1時間で45人を殺傷…。

施設内の状況に精通した容疑者は、退職して以降、「作戦」の準備に集中し、体を鍛え、イメージトレーニングを重ねていたのだろうか…、でなければ、これをやり遂げるのは不可能だ。

「警察による事件の解明を~」

こんな言葉を使って、マスコミは事態をごまかしている。この事件について、明らかな事実への言及を避けている。

容疑者の目的は障がい者の抹殺だ。

その動機は、容疑者の言動と手紙の内容から、すでに明らかじゃないか。

容疑者にとって、障がい者は社会に負担をかけるムダであり、それゆえ生きる価値はなく、障がい者をケアする日本社会は、全体が何かに洗脳されていて、間違っているのだ。

(報道ステーション 7月26日)

だから、神に啓示を受けた容疑者が、障がい者を殺戮することで、多くの日本人を洗脳から目覚めさせ、「障がい者を安楽死させる」という理想社会を実現する…、

それが全世界の平和にとって不可欠であり、容疑者の「作戦」は、世界平和に向けた、日本国の大きな第一歩だ…、というワケだ。

これは「狂信」であり、彼は狂信者だ。

思考の構造は「ISの自爆テロ」とまったく同じではないか。彼の「作戦」は、世界平和と理想社会の実現に欠かせない「聖戦」と化している。

マスコミは大麻や精神状態にフォーカスしているが、これは真実を曇らせている。この容疑者は「狂信者」なのだ。



■ マスコミが言わない「安倍晋三様」

(フジテレビ「情報ライブ グッディ!」 7月26日)

マスコミが大々的に報道した容疑者の手紙、しかし重要な事が抜けている。



「安倍晋三様のお耳に伝えていただければ~」


「安倍晋三様にご相談いただけることを~」

 
3枚で構成された手紙には、「安倍晋三に伝えてほしい」という文章が2回出てくる。容疑者にとってよほど重要だったのだろう。

また容疑者は、安倍晋三をはじめ、安倍擁護の極右発言で有名な人物を、ツイッターで多数フォローしている。

彼の抱いた「障がい者抹殺願望」が、「世界平和への聖戦」に変化する過程で、現在日本中に拡散されている極右思想が大きく影響を与えたとしても、何の不思議もない。

「安倍晋三なら、自分をきっと理解してくれる…」

この思いが、犯行の根底にあるような気がしてならない。

今後、「国のため」「平和のため」と称して、同様の事件が起きるのでないか…、という深い危惧がある。日本型の「ホーム グロウン テロリズム」に発展しかねない…、そういう事態ではないだろうか。



■ 何も言わない安倍晋三

そして毎回の事だが、安倍晋三の対応はあまりに冷たい。

 安倍晋三首相は26日の自民党役員会で、相模原市の障害者施設で多くの入所者らが刺されて死亡した事件について「多数がお亡くなりになり、多数が重軽傷を負われた。心からご冥福とお見舞いを申し上げる」と述べた。

 細田博之幹事長代行が記者会見で明らかにした。安倍首相は「これから真相解明をしていかなければならない。政府としても全力をあげていきたい」とも強調したという。

つまり、安倍晋三がコメントしたのは自民党役員会の中だけで、それを細田博之が記者発表した…、それだけなのだ。

これは戦後最大の殺傷事件である。

それも障がい者をターゲットにした、卑劣極まる犯罪だ。この事件で、多くの障がい者やそのご家族が不安に陥っているのではないか…。

こんな時、国のリーダーがすべきことはなにか。

それは、いち早く記者会見を開いて、この犯罪を厳しく糾弾し、福祉制度を揺るがせないという「国家の意思」を、広く国民に伝え、安心させることではないだろうか。

近年、多発する凶悪犯罪やテロ事件に対して、それが発生するたびに、どの国のリーダーも確固たる声明を発表してきた。

安倍晋三には、それがない、逃げたのだ。

絶望的なクズとしか、言いようがない。

もしオバマ大統領だったら、「社会的弱者の人権」についてスピーチをしていただろう。涙を流したかもしれない。

こんな国に、パラリンピックをやる資格が、本当にあるのだろうか…。



<おわり>