(ANN 4月1日)
「万葉集だ~、ワ~イ!!」
「国書からの出典だ~、ワ~イ!!」
日本マスコミが大騒ぎする一方で、ネット上では、「令和」発表の直後から、これが正確とは言えないことが伝わっていた。
報道が、現実とかけ離れてしまっている。
「令和」は、安倍晋三に対する最大のブラックジョークだということを、どれだけの人が気付いているだろう。
「まさか『令和』が選ばれるとは…」
今回は、そういう話だ。
■ 「令和」の原典は中国の古典
僕にも馴染みのない話なので、メチャメチャ簡単に書くと
「仲春令月、時和気清」(中国の古典『文選』)
↓
「初春令月、気淑風和」(『万葉集』)
↓
「令 和」
となる。古典に詳しくない僕でも、日本の古典は中国から来ていることは知っている。万葉集のような「歌集スタイル」も、元は中国の古典をマネたものだ。
元号の元ネタが中国だろうが、日本だろうが、僕には、それほど違和感はない。
問題なのは、報道が「万葉集だ~」と大騒ぎして、その原典が中国の古典であることを隠蔽していることだ。
新元号の発表は、「新元号発表ショー」として、安倍晋三に政治利用されている。今は統一地方選の真っ最中だ。
しかし今回、安倍晋三は最大の失敗をした。
後世まで笑い者になるだろう。
■ 「令和」はブラックジョーク?
ネット情報のスゴところは、ここからだ。
「仲春令月、時和気清」
これは張衡という人が書いた「帰田賦」の一節。「帰田」とは、官職を辞めて田舎に帰る、という意味だそうだ。
『歸田賦』は後漢順帝永和三年(紀元138年)に作られた。張衡は首都洛陽の腐敗した政治から退き、の河北河間の行政官の任を務めた後、138年に喜んで引退を迎えた。
張衡は剛直な人柄であったため、図讖や讖緯説などを厳しく批判し、順帝を取り巻く人々にうとまれた。(wikipediaより)
この張衡を官職に召し上げたのが、後漢の皇帝、安帝なのだ。
… 「安」の字が出てきた…。
張衡は、安帝の息子、順帝の代まで官職を勤めるが、その間は、天災やクーデターが起こり、政治腐敗や官僚支配が横行したのだという。
それに嫌気がさし、官職を辞して田舎に帰る…、これが「帰田賦」の背景のようだ。
「令和」の背景が、安帝と政治腐敗…?
安倍晋三にとって最大のブラックジョークではないか。
■ 選ばれるはずがない「令和」
ここで、ちょっと考えてみよう…。
「令和」の原点が中国の古典「帰田賦」であり、その背景に安帝と政治腐敗がある…、これは新元号発表後、すぐにネットで拡散した。
僕には馴染みのない話だが、国文学や漢籍の専門家の間では、知ってて当然の内容ではないのだろうか…。
… だとしたら、なぜ選ばれたの…?
ここからは僕の推測だ。
「令和」を考案したのは、万葉集研究の第一人者、中西進氏であると言われている。(未確定)
… この人、安倍晋三のこと嫌いなんじゃないの…??
そう考えると、辻褄がピッタリ合うのだ。
「国書(日本の古典)から元号を~」という安倍晋三の指示の下、官僚たちが、万葉集研究者の中西氏に考案を依頼する。
中西氏は「令和」を考案する。もちろん、これは「安帝+政治腐敗」という、安倍晋三に対するブラックジョークだ。
と同時に、中西氏は、「令和」が絶対に選定されないと確信していたのではないか?
「令和」の原典は確かに万葉集だが、その元が中国の古典であることは、周知の事実である。また国文学者であれば、これがブラックジョークだと、すぐに気づくような内容なのだろう。
だから、選ばれるはずがない…。
さらに…
「令」の字は今まで使われたことがなく、過去に「令徳」という元号案が、ふさわしくないとして却下されている実例もある。「和」の字だって「昭和」で使われたばかりだ。
だから、選ばれるはずがない…。
さらに…
原典の万葉集は「梅の花」を歌ったもの。梅は中国から来た外来種で、梅の花は中国の国花である。今で言うパンダみたいな存在だっただろう。
だから、選ばれるはずがない…。
それが選ばれてしまった…。
「まさか『令和』が選ばれるとは…」
中西氏はそう思っているのではないか…。
■ 後世の笑い者
「じゃ、なぜ選ばれたの…??」
ちょっと興味深い記事がある。
(共同通信 4月3日)
安倍晋三は、2月下旬と3月下旬の2回、皇居を訪れている。おそらく新元号の件だろう。
この記事によると、「令和」が元号案に追加されたのは3月中旬以降とある。
これも僕の推測にすぎないが…
安倍晋三は、本来、別の新元号案を提示したが、皇室に却下されたのではないか…??(「安」の字が入ってて?)
で、急遽、別の新元号案が必要になった。
そこに追加されたのが「令和」。もう時間がない。
無知の安倍晋三は
「『令和』でイ~んじゃない、万葉集だし(笑)」
と、まさかの「令和」を選んでしまった。
当然「これはマズいだろう」と気付いた人間がいたはずだ。
「まっ、安倍さんが決めたんだからね…」
今の安倍晋三に異を唱える者はいない。そのまま全て忖度&スルーで「令和」が決まってしまった…。
まさに「裸の王様」状態。
自分に対する最大のブラックジョークを新元号に選んでしまった安倍晋三。
まさに後世の笑い者である。
都合の悪い部分をすべてカットする日本マスコミ。異を唱えようとしない忖度官僚。
「『令和』、バンザ~イ!」
この国は病んでいる。
… 新元号、やり直しだろ、これ…。
そう思うのは、僕だけだろうか…?
<おわり>