クィーンのカヴァーで楽しむお正月④ | 追憶の骨 (bones)

追憶の骨 (bones)

音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。

 

 

楽曲カヴァーは、原曲と個性のせめぎあいだ。

 

それが本当に音楽の才能なのか、僕にはよくわからない。

 

しかし、僕たちは、来てほしい音が、来てほしいタイミングで、来てほしい音量と音質で、「キター!」という瞬間を、ずっと待ち望んでいる。

 

この欲望が枯渇することはない。

 

 

 §§§

 

 

「クィーンのカヴァーで楽しむお正月」の最終回、今日は、もちろんヴォーカルものでいってみましょう。

 

いきなり動画GO!

 

 

OH, MY GOD~!!

 

セリーヌ・ディオンもビックリ!、の素晴らしいパフォーマンス、いやぁ、こんな人がいるんだね…。

 

ご存知の方も多いと思うが、彼はMarc Martel、カナダのシンガー、映画「ボヘミアン・ラプソディ」のヴォーカル・トラックにも、彼の歌が使われているのだそうだ。

 

恥ずかしながら、僕が彼のことを知ったのは最近のことで、それが、今回の記事を書くきっかけにもなった。

 

正直、複雑な思いもある…。

 

で、もう1曲、聴いてみよう。

 

 

1:11 からの、2番の歌の出だし、もうスゴイ!の一言。

 

フレディ・マーキュリーが乗り移ってるんじゃないかと、寒気くる感じ。(笑)

 

でも、よく聴くと、声質が違うよね。

 

彼の地声はフレディよりも高くて、フレディ特有の中音の深みがうまく出ません。そのかわり、フレディがライブでは避けていた高音を易々と歌っていて(ロジャーの部分まで)、そこが気持ちよかったり…。

 

その中で、時々、ビックリするぐらい似てる部分が出てくる…。ずっと似てるんじゃなくて、本人の地声とフレディの声が交差するような、不思議なパフォーマンス、そこがいいのかも。

 

Marc Martel、自分の声でもウマいんだろうな…。

 

楽しい反面、思いは複雑だ。

 

 

で、この記事の最後に、Marc Martelがバンド形式で「ボヘミアン・ラプソディ」全編を演ってる動画を見てみよう。

 

本家クィーンもやらなかった、「ボヘミアン・ラプソディ」の全編生演奏、これが、なかなかなんですよ。GO!

 

 

 

観客総立ちの大歓声と拍手、僕だって、この場にいたら、そうするだろう。素晴らしいパフォーマンスじゃないか。

 

 

 §§§

 

 

クィーンが「ボヘミアン・ラプソディ」を作った1975年…。

 

まだまだハード・ロックの全盛期、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルも健在で、その圧倒的な存在を、クィーンは目の当たりにしていただろう。

 

その状況で、自分達はどうするのか…??

 

その答えが、オペラをテーマにしたコンセプト・アルバム「オペラ座の夜」だったのではないだろうか。

 

僕は、そんなことを想像している。

 

「オペラ座の夜」は、世界中で愛される傑作として、今も生き続けている。

 

レッド・ツェッペリンに「天国の階段」が、ディープ・パープルに「スモーク・オン・ザ・ウォーター」があるように、クィーンには「ボヘミアン・ラプソディ」がある。

 

他とは違う、自分達が作った音楽…。

 

僕は、そんな音楽が出てくるのを、今も待っている。

 

それが本当の、音楽の才能だと思うからだ。

 

 

<おわり>