楽曲カヴァーは、原曲と個性のせめぎあいだ。
それが本当に音楽の才能なのか、僕にはよくわからない。
しかし、僕たちは、来てほしい音が、来てほしいタイミングで、来てほしい音量と音質で、「キター!」という瞬間を、ずっと待ち望んでいる。
この欲望が枯渇することはない。
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「クィーンのカヴァーで楽しむお正月」の最終回、今日は、もちろんヴォーカルものでいってみましょう。
いきなり動画GO!
OH, MY GOD~!!
セリーヌ・ディオンもビックリ!、の素晴らしいパフォーマンス、いやぁ、こんな人がいるんだね…。
ご存知の方も多いと思うが、彼はMarc Martel、カナダのシンガー、映画「ボヘミアン・ラプソディ」のヴォーカル・トラックにも、彼の歌が使われているのだそうだ。
恥ずかしながら、僕が彼のことを知ったのは最近のことで、それが、今回の記事を書くきっかけにもなった。
正直、複雑な思いもある…。
で、もう1曲、聴いてみよう。
1:11 からの、2番の歌の出だし、もうスゴイ!の一言。
フレディ・マーキュリーが乗り移ってるんじゃないかと、寒気くる感じ。(笑)
でも、よく聴くと、声質が違うよね。
彼の地声はフレディよりも高くて、フレディ特有の中音の深みがうまく出ません。そのかわり、フレディがライブでは避けていた高音を易々と歌っていて(ロジャーの部分まで)、そこが気持ちよかったり…。
その中で、時々、ビックリするぐらい似てる部分が出てくる…。ずっと似てるんじゃなくて、本人の地声とフレディの声が交差するような、不思議なパフォーマンス、そこがいいのかも。
Marc Martel、自分の声でもウマいんだろうな…。
楽しい反面、思いは複雑だ。
で、この記事の最後に、Marc Martelがバンド形式で「ボヘミアン・ラプソディ」全編を演ってる動画を見てみよう。
本家クィーンもやらなかった、「ボヘミアン・ラプソディ」の全編生演奏、これが、なかなかなんですよ。GO!
観客総立ちの大歓声と拍手、僕だって、この場にいたら、そうするだろう。素晴らしいパフォーマンスじゃないか。
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クィーンが「ボヘミアン・ラプソディ」を作った1975年…。
まだまだハード・ロックの全盛期、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルも健在で、その圧倒的な存在を、クィーンは目の当たりにしていただろう。
その状況で、自分達はどうするのか…??
その答えが、オペラをテーマにしたコンセプト・アルバム「オペラ座の夜」だったのではないだろうか。
僕は、そんなことを想像している。
「オペラ座の夜」は、世界中で愛される傑作として、今も生き続けている。
レッド・ツェッペリンに「天国の階段」が、ディープ・パープルに「スモーク・オン・ザ・ウォーター」があるように、クィーンには「ボヘミアン・ラプソディ」がある。
他とは違う、自分達が作った音楽…。
僕は、そんな音楽が出てくるのを、今も待っている。
それが本当の、音楽の才能だと思うからだ。
<おわり>

