(報道ステーション 7月28日)
相模原で起きた障がい者殺傷事件。
戦後最悪と言われた凶悪事件…、にもかかわらず、マスコミは報道を自粛、事件の真相をミスリードしようとしている。
衆議院に送られた手紙はテレビ画面から消えてなくなり、容疑者が同様の手紙を安倍晋三本人に手渡そうとした事実もまったく報道されない。
(産経新聞 7月29日)
この事件は狂信者が確信的に行ったものだ。
容疑者にとって、障がい者を抹殺することは、「国のため」「世界平和のため」に行った絶対的正義であり、その正義を「安倍首相なら理解してくれる」と盲信しているところに、事件の本質がある。
「なぜ、こうした狂信者が生まれたのか…」
この社会的背景にフォーカスしない限り、再発予防策など見えてはこない。今後も「国のため」と称して、歪んだ欲望を実行に移しかねな「予備軍」が、潜在的に多数存在しているのでは…、という不安を感じている人は少なくないはずだ。
■ さらなる弱者切り捨て社会
昨日の報道ステーションでは、この事件に大きな衝撃を受けた人たちの様子が放送されていた。その動画を見てみよう。
胸がつまるような発言がつづく…。
多くの人たちが、怒りと不安でいっぱいになっている。
こんな時こそ「卑劣極まりない犯行であり、断じて許されない」という、国のリーダーのメッセージが必要じゃないか。その言葉が何より、国民の感情をやわらげ、警察や関係機関の正義感に芯を通すのだ。
なぜ、安倍晋三は声明を出さないのだろう…。海外でテロ事件が起きた時のように、「断固非難する」と、なぜ言わないのだろう…。
これは昨年12月の記事。
(日本経済新聞 2015年12月12日)
「精神障害者ら7.9万人、受給減額・停止も 年金新指針で」
安倍政権はさらなる弱者切り捨てを企てている。
■ それはナチスだけじゃない
そんな中、全国手をつなぐ育成会連合会の久保厚子会長が、障がい者とその家族、いや、それだけなく全国民に向けてメッセージを出した。
小川彩佳の涙が全てを物語るようだ。
今回の事件で、1939年にナチスが行ったT4作戦(安楽死プログラム)に言及が集まっている。容疑者も「ヒトラーの思想が~」と供述しているようだ。
しかし、こうした優生学に基づく政策が日本にもあった…、ということは、まったく報道されていない。
戦前の国民優生法から戦後の優生保護法へ、特に日本では戦後、「遺伝」という名目で多くの人たちがこの法律の対象となり、なかば強制的に不妊手術が行われてきた。
その優生保護法から差別的不妊手術条項が削除され、現在の母体保護法に改正されたのは1996年、たった20年前のことなのだ。
多くの障がい者やその家族が、「優生学的な差別」に長い間苦しんできた。それは今も続いているのかもしれない。
現在では、生物学的な観点から、優生学は完全に否定されている。多様性こそが「種の強さ」であることが証明されている。その事を、多くの人に記憶しておいてほしい。
今回の事件は、日本社会に対する重大なテロ行為であり、生命に対する冒涜行為でもある。絶対に許されてはならない。
たとえ安倍晋三が沈黙していても。
<おわり>



