熊本大地震① 「日常の再建を願う」 | 追憶の骨 (bones)

追憶の骨 (bones)

音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。

(NHKニュース 4月14日)


4月14日午後9時26分、熊本県で最大震度7を観測する大地震が発生した。

その後も震度3~6の余震が一晩中続き、現在のところ死者9名、負傷者860名、一時期、最大4万人が避難するという大災害になった。

被災された多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。



昨日、僕は「初鰹」を満喫していた。

閉店間際のスーパーで買ったカツオの切り身に、スライスした玉ねぎをのせ、しょうがを添えて、カボスポン酢を振りかけるだけ…、というアバウトな夕飯。その見た目とは裏腹に、味はなかなかの上出来で、僕は久しぶりの春鰹にすっかり満悦していた。

そんな夕食が終わった時、小さな地震が起きた。

その揺れは地震というより、2回ほど、何かがぶつかったような不思議な振動だった。NHKニュースを見ると、「都内で震度2の地震が発生…」、だという。

… ふ~ん。

いまひとつ納得感のないまま、ボケッとNHKニュースを見続ける。すっかり自民党の広報番組として定着したニュースウォッチ9、この「ヘラヘラとした軽薄さ」に嫌気がさしてきた9時半ごろだ…。

「緊急地震速報です」

… ええっ、くるのか?

一瞬、緊張感が走る。さっきの不思議な振動が余韻に残っていた僕は、てっきり、東京に地震がくるんだと感じてしまっていた。

… く、熊本…??

「震度を7観測しました」


(ANNnewsCH 4月14日)


… ・・・・。

揺れる固定カメラ映像、商店街や駅で立ち尽くす人々、倒壊した家屋に発生する火災、脱線する新幹線、亀裂の入った高速道路…。

そして避難所に集まってくる、人、人、人…。

… この人たちも、カツオ食ってたのかな・・。

ふと、そんなことを考える。

自宅が倒壊して避難所に逃げ込んできた人々は、ついさっきまで、そう、ほんのついさっきまで、僕と同じ、夕ごはんを食べたり、テレビを見たり、そんな、何の変わり映えもしない日常を過ごしていたんだろう…。

そう思うと、何ともいたたまれない。

一瞬にして生活基盤が崩壊する、この無常さ。

被災された方々の日常が、一日も早く再建される事を願ってやまない。



(産経新聞 4月15日)

(ハフィントンポスト 4月15日)


<おわり>