(NBC NEWS 2014年9月23日)
「日本はいつ標的になったのか ④」
常岡・中田両氏が「湯川裁判」のためISIS支配地域に向かった9月の初旬、世界ではアメリカを中心に「有志連合」の動きが強まり、対するISISも武力による侵攻を加速、全世界を巻き込んだ緊張が加速していく。
■高まる国際緊張
9月3日 ISISが二人目のアメリカ人人質を殺害(⇒)
(DailyNews 2014年9月3日)
ISISは拘束していたアメリカ人ジャーナリスト、スティーブン・ソトロフさんを殺害したとする映像を公開した。
9月10日 オバマ大統領が有志連合を率いると表明(⇒)
Obama will strike ISIS "Wherever they exist," including Syria
(CBSnews 2014年9月10日)
オバマ大統領は国民向け演説の中で、ISIS掃討に向けてアメリカが「広範囲な有志連合」を主導することを表明した。
9月18日 フランスがイラクを空爆(⇒)
9月22日 ISISが有志連合に対抗声明(⇒)
(reuters 2014年9が22日)
イスラム国の報道官は有志連合の軍事介入について「十字軍最後の軍事作戦」になると表明、有志連合に加わる国々の市民を攻撃するよう支持者に呼びかけた。
9月23日 有志連合がシリアを初空爆(⇒)
(Afpbb 2014年10月11日 (C)Afp/ARIS MESSINIS)
アメリカを中心とした有志連合(サウジ、UAE、ヨルダン、バーレーン、カタール)が、シリア国内のISIS支配地域の空爆を開始する。
現在のシリア政府(アサド政権)を認めていないアメリカは、イラク同様の単独空爆をシリアで行えば「侵略行為」と批判を受ける恐れがある。そこで同じ中東の国々を巻き込み「有志連合」として空爆を行った。フランスはこの点を考慮し、シリア空爆には参加していない。
ここまでの流れを、画像を多用して追ってみた。世界がみるみるうちに、ISISとの全面戦争へと向かっていく様子がお分かりいただけるだろうか。
これはもう戦争そのものなのだ。
■「湯川さん拘束事件」の報道が消えて…。
一方日本では、「湯川さん拘束事件」の報道が水を打ったように消えてしまった。湯川さんが何者で、何の目的でシリアに入り、そこで何をしていたのか…、それをマスコミは一切追いかけることはなく、日本人特有の忘却癖が働いて、すぐに人々の記憶から遠ざかってしまった。
国内では「広島土砂災害」があり、その後「安倍内閣改造」「御岳山噴火」「女性閣僚2名の辞職騒ぎ」、そして「衆院総選挙」と大きな話題が続く。
「湯川さん拘束事件」は過去のものとなり、中東でのテロ戦争はいつもの「対岸の火事」になってしまっていた。
しかしその裏で、日本の事態を一変させる出来事が起こる…。
<⑭につづく>





