8月6日を繰り返す男 | 追憶の骨 (bones)

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音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。


(FNNnewsCH 8月6日)

こんにちは、ボーンズ88です。

最近は「コピペ」ブームなのでしょうか…。

昨日、広島で行われた原爆の日の平和祈念式典、安倍首相のあいさつの約半分が、昨年平成25年のあいさつのコピペだった事が判明しました。


そこで、去年の音声を聴きながら、今年の文面を確認してみましょう。去年は晴天だったので、音声のバックにセミの鳴き声が良く聞こえます。


平成25年 安倍首相 平和祈念式典あいさつ


こちらは今年のあいさつ全文
<内閣府HPより引用>
 
 広島市原爆死没者慰霊式、平和祈念式に臨み、原子爆弾の犠牲となった方々の御霊に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます。今なお被爆の後遺症に苦しんでおられる皆様に、心から、お見舞いを申し上げます。 

 69年前の朝、一発の原爆が、十数万になんなんとする、貴い命を奪いました。7万戸の建物を壊し、一面を、業火と爆風に浚わせ、廃墟と化しました。生き長らえた人々に、病と障害の、また生活上の、言い知れぬ苦難を強いました。

 犠牲と言うべくして、あまりに夥しい犠牲でありました。しかし、戦後の日本を築いた先人たちは、広島に斃れた人々を忘れてはならじと、心に深く刻めばこそ、我々に、平和と、繁栄の、祖国を作り、与えてくれたのです。<※>緑豊かな広島の街路に、私たちは、その最も美しい達成を見出さずにはいられません。

 人類史上唯一の戦争被爆国として、核兵器の惨禍を体験した我が国には、確実に、「核兵器のない世界」を実現していく責務があります。その非道を、後の世に、また世界に、伝え続ける務めがあります。

 私は、昨年、国連総会の「核軍縮ハイレベル会合」において、「核兵器のない世界」に向けての決意を表明しました。我が国が提出した核軍縮決議は、初めて100を超える共同提案国を得て、圧倒的な賛成多数で採択されました。

 包括的核実験禁止条約の早期発効に向け、関係国の首脳に直接、条約の批准を働きかけるなど、現実的、実践的な核軍縮を進めています。 本年4月には、「軍縮・不拡散イニシアティブ」の外相会合を、ここ広島で開催し、被爆地から我々の思いを力強く発信いたしました。

 来年は、被爆から70年目という節目の年であり、5年に一度の核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議が開催されます。「核兵器のない世界」を実現するための取組をさらに前へ進めてまいります。  

 今なお被爆による苦痛に耐え、原爆症の認定を待つ方々がおられます昨年末には、3年に及ぶ関係者の方々のご議論を踏まえ、認定基準の見直しを行いました。多くの方々に一日でも早く認定が下りるよう、今後とも誠心誠意努力してまいります。

 広島の御霊を悼む朝、私は、これら責務に、倍旧の努力を傾けていくことをお誓いいたします。結びに、いま一度、犠牲になった方々のご冥福を、心よりお祈りします。

 ご遺族と、ご存命の被爆者の皆様には、幸多からんことを祈念します。核兵器の惨禍が再現されることのないよう、非核三原則を堅持しつつ、核兵器廃絶に、また、世界恒久平和の実現に、力を惜しまぬことをお誓いし、私のご挨拶といたします。

平成二十六年八月六日
内閣総理大臣
安倍晋三


確かに、冒頭と末尾の部分は「お決まり」的な部分ではありますが、こうまで一字一句違わない内容では、誠実さを感じる事はできません。平和祈念式典のあいさつとして、ふさわしいとは僕には思えません。

今年の首相あいさつ、その後の拍手がまばらだったのは、
雨のせいだけではないだろう。


ところで…、

今年のあいさつ全文で青字にした一文、「認定基準の見直し」。

原爆症 更新却下相次ぐ 広島市と東京 昨年の10倍超

 原爆症認定者の医療特別手当で、支給資格の更新を希望する被爆者の申請が今年に入り、相次いで却下されていることが分かった。国が更新手続きの審査を厳しくしたためとみられ、広島市や東京都などでは却下件数が昨年の十倍以上に急増。
(東京新聞 8月7日より引用)


平和祈念式典の間中降り続いた、43年ぶりの物悲しい雨は、

首相一行が去った喧騒の後、ほぼ夕刻には止んでいた。

その静けさの中、市民たちが「灯篭流し」を始める。

「御霊、安らかなれ。」


原爆の日の広島で灯篭流し、平和願う / afpbb 8月6日


<おわり>