Eric Clapton の円熟 | 追憶の骨 (bones)

追憶の骨 (bones)

音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。


こんにちは、ボーンズ88です。

昨日に続いて、もうひとつ来日公演の話です。ロックなんて???、そんな方にも読んでほしい…、そう思っています。

「年齢のとり方」、これはそんな話だから…。

まずはこの曲いきましょう。

Bad Love / Eric Clapton  1990 Live

「ギターの神様」、エリック・クラプトン。

クラプトンについては意外とミーハーの僕、彼の長いキャリアの中で、この80年代後半の感じが個人的には一番好きかもしれない。

それ以前のロック感と、フィル・コリンズが作る80年代ポップス感、そしてクラプトンの本来持つストイック感が絶妙にミックスされた、まさに「クラプトン節」、ギターのフレーズが実に印象深いし、60年代を思わせる後半の展開もカッコいい。

これ、何かのCMに…、と思って探したらありました。(
) PVとは全く別に撮影されたこの映像、当時のバブルが成せるワザですね…。




クラプトンの有名曲…


 "Sunshine of your love"  

 "White room"  

  "Layla"



     "I shot the sheriff"

    "Wonderful Tonight"

    "Cocain"


"Forever man"

"It's in the way that you use it"

"Bad Love"


     "Tears in Heaven"

    "Change the World"

    "My father's eyes"



こうして並べてみるとよくわかる、その時代の音。

そして思う…、実にいい感じの「年齢のとり方」だ。

持ち前のルックスだけでない、「積み重ね感」と「枯れた感」。同じ男として羨ましい限り、こんな「年齢のとり方」なら、この先老いるのも悪くない、そう思わせる。

だが、彼の音楽の本質はこれらの有名曲ではないし、この「年齢のとり方」も、由来するところは別にある、僕はそう思っている。

Driftin' Blues / Eric Clapton  2009 Live at Budokan

エリック・クラプトンの本質はブルースにある。
これはストーンズのキース・リチャーズも同じ。

「そんなの分かってるよ!」と思う人もいるかもしれない。

60年代に黒人ブルースをベースにして、イギリスでつくられたロックという音楽。エレキ・ギターやロック・バンドの可能性を追求してきた彼らは、ロックの世界では「大御所」だ。

しかし、ブルースの観点で見れば、彼らは「白人のひよっこ」にすぎない。「ギターの神様」のこの演奏も、所詮は真似事なのだ。精緻で繊細なギタープレイ、プレイとしては素晴らしいが、ブルースとしてはまだまだ薄っぺらい感じがする。

そして彼らが一番、そのことをよく解っているのではないだろうか?

永遠の未完成は、もう「芸事」の領域、死ぬまで追求の日々。60歳を超えたあたりから、他の音楽要素が抜け落ちて、やっとブルースの何かが見えた…、原点回帰する近年の彼らからは、そんな感じがする。

「終わらない人生」、それがあの「年齢のとり方」に表れている。

クラプトンは引退するのか…?

キースより2歳年下のクラプトン、今頃、東京のどこかで、テレキャスターで殴られているかもしれませんね。(笑)


<おわり>