猪瀬直樹の辞職 | 追憶の骨 (bones)

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音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。



こんにちは、ボーンズ88です。

猪瀬直樹都知事が辞職を発表しました。

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「5000万 無利子で借りて 懲戒免職」

以前、こんなツイートをしてみました。今回の件は、都の服務規定に抵触するのは避けられません。結局、懲戒免職される前に、自らが職を辞する形をとりましたね。

この件が発覚した当初、事の重大さを認知できなかった彼は、曖昧な発言を繰り返し、それを訂正することで疑惑は更に深まりました。議会に追及される彼の弁はまさに「しどろもどろ」、報道はヒートアップし、最終的に一般市民の不信を増大させていきました。

「 おい、おい…、この人、理解できてないよ…。」

あの借用書を高らかに掲げる彼を見て、僕はそう思いました。
これは「服務規程違反しました~」という宣言だからです。

猪瀬都知事の5000万円問題 ・ 渦中の人に聞く (江川紹子)

これは、ジャーナリストの江川紹子さんが、猪瀬直樹と徳洲会を仲介した、一水会代表の木村三浩氏にインタビューした記事です。借入の様子などが語られています。読んでみると、何となく様子が分かります。

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75億円あると言われている徳洲会マネーと、その情報を握った検察。

「何故、猪瀬直樹なのか…???」

東京都は東京電力の大口株主です。副知事時代から彼は、株主総会で東京電力の経営について厳しい追及をしてきました。中部電力からの電力購入や自前の火力発電所の計画もありました。( → 猪瀬直樹メールマガジン

また、東京都にはこれから莫大な「オリンピック利権」が発生します。現政権には大幅な規制緩和を目玉にした「国家戦略特区構想」があり、カジノ計画などが取り沙汰されています。つまり二度とないような「おいしい時期」だということです。

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財務省は地方税である「法人住民税」を一部国税化する方針を打ち出しました。猪瀬直樹はこれに猛反対し、その根拠として、国税の無駄使いに大きく言及しています。( → 猪瀬直樹メールマガジン

検察は、村木厚子厚生事務次官の冤罪逮捕と証拠改ざん事件を発端にして、現在、取調べの全面可視化を迫られています。でもやりたくない。さらに、特定秘密保護法の成立は検察・警察の悲願とも言われています。

そんなとき、徳洲会マネーの情報が手に入った…。

知名度十分の猪瀬直樹の件をリークして、世間は大騒ぎ、

後は闇の中へ…、ということなのだろうか。

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都議会の追及を、「いじめだ~!」とする声がある。印象操作のために派手にやっているので、その指摘も理解はできるが、東京都知事の職責を考えると、正直、同情の余地はない。

今どき、業者との金銭付き合いなんて、
公務員どころか民間でも、誰もやらない。

彼には政策が見えても、世間は見えていなかったのだ。


オリンピック招致だけが言われている、彼の功績。

しかし僕たちはもう一度、考えなくてはならない。

「猪瀬直樹の辞職によって、失われてしまうものは何か?」

そういう意味で、僕はとても怒っている。


<おわり>