こんにちは、ボーンズ88です。
今、フランスで、女子サッカーワールドカップをやっています。これが、なかなか面白いんですよ。
で、そんな記事を書こうと思ったのですが、その前に、どーしても気になることがあるんです。
… スポーツの「男子・女子」って、ど~なのよ?
§§§
僕らが、一般的に使う「男子・女子」は、当然「子供」という意味、ぶっちゃけ、これ学校用語ですよ。
「でも、辞書では、大人をさすこともあるって…」
問題は、そこ。
例えば、僕みたいないい年のオッサンが男子?
違うよね。(笑)
一般的には「男・女」「男性・女性」を使うでしょう。
じゃ、なぜスポーツになると、急に「『男子・女子』は大人を意味するんだよ…」ってなるの…??
それは、ほかにイイ言葉がないからです。
§§§
英語では、単純に「Men・Women」、もしくは「Men's・Women's」みたいな表記が一般的です。まんまですよね。
日本語でも、本来なら「男・女」を使って
「男サッカー」「女サッカー」
… う~ん、なんか、変だよね…(笑)
そこで学校用語「男子・女子」が出てくるワケです。
「次は、5年生女子の50m走です」
こんな感じの運動会の放送って、ありますよね、このノリなんですよ、日本の「男子・女子」って。
他に適当な言葉がないので、イイ大人を称して「男子・女子」と言ってるに過ぎません。言葉がないんです。
それこそ、スポーツが外国から入ってきた、明治から昭和初期までだったら、まだよかったんでしょう。
プロスポーツも少なく、スポーツ=学生のやるものだった。だから「男子・女子」でも違和感がなかった…。
そこから、変わってないだけなんですよ。
で、今では、こじつけ的に「『男子・女子』は大人を意味するんだよ…」って使ってるにすぎません。
「でもさ、『男子の本懐』とかっていうじゃん…」
「男子の本懐」的な意味での「男子」は、今ではほとんど使われません。「女子」はなおさらです。一般的ではない、ということです。
スポーツの名称なんて、最も一般的でなければなりません。
その意味で、女子サッカーの「女子=大人の女性」という意味で、その根拠が「男子の本懐」だとか、孟子とか孔子とか、誰も知らないような話では、オカシイんです。
… これって「令和」に似てるなぁ…(笑)
§§§
日本語って、めんどくさいわりに、何かが足りません。
例えば
「犯人の男、被害者の男性」
「男性」の「性」は敬称なので、犯人には使わない…。こんなめんどくさいルールがあるワケですよ。
すると、そこから逆の感性が働いて、単なる「男・女」は、少し
低俗な言い方に感じるようになります。
例えば「女子」という言葉を使う単語に「女子刑務所」があります。イイ大人が服役しているのに「女子」? これも、オカシイよね。これを
「女刑務所」… う~ん、なんかちょっと酷い感じ
「女性刑務所」… 女性は敬称だからダメ
「女人刑務所」… 差別っぽい、江戸かよ(笑)
「婦人刑務所」… これも敬称(警察官はなぜかOK)
やっぱり適当な言葉がないんです。
で、「女子刑務所」、う~ん…。
英語の「Man・Woman」には、敬称も低俗もありません。そのまま「男・女」です。
これに該当する言葉が、日本語にはありません。
§§§
で、またスポーツの話…。
僕ね、いっそのこと、この「男子・女子」をやめて、「メンズ・ウィメンズ」に統一したらいいと思うんですよ。
そうすれば妙な差別感もなくていい感じです。
「でもさ、『メンズ砲丸投げ』とか、変じゃん?」
これも、もうひとつ問題だよね…。
柔道や相撲以外の「外国産スポーツ」は、その昔、外国から入ってくる時点で、あえて日本語訳されました。
これが今でも生きてるワケです。
で、これを元に戻す…、のはどうでしょう。
サッカーだって、日本語名は「蹴球」ですが、今では誰も使ってません。これと同じことを考えましょう。
砲丸投げは「Shot Put」
やり投げは「Javelin (throw)」
すると
男子砲丸投げは「メンズ ショットプット」
女子やり投げは「ウィメンズ ジャブリン スロー」
「え~、なんか変かも…」
ちょっと考えてください…。
最近のスポーツ、例えばボルダリングは「ボルダリング」のままです。「壁面登り(笑)」みたいな、あえてつけた日本語訳はありません。
すべての種目を、正式な英語名のカタカナ語にする…。
「男子・女子」は「メンズ・ウィメンズ」に変える…。
後は慣れだと思うんだけど…。
みなさんは、どう思いますか…?
<おわり>