うす。



以前、俺が若い時だから、かなり昔。




何かのテレビを観ていたら、藤波辰爾さんがモンゴルへ行って、




モンゴル相撲を取る、というドキュメントをやっていた。




まず、藤波さんは、あの人柄の良さが滲み出る笑顔で登場。




モンゴル相撲に挑戦するも、手も足も出ず敗退。




そして泊めさせて頂いている部族の家、




移動式で「オルツ」と呼ばれるんですが、断熱材として、山羊の糞が使われています。





その中で、長老から「山羊の乳を腐らせて作った酒」を飲め、と。





まあ、何処へ行っても人間がコミュニティに受け入れられるか?という事に関しては、





土地の食べ物を食べてみせなければなりません。





しかし、その山羊の酒は、とても臭いらしく、藤波さんは全く飲めずに涙目なんです。





俺は力道山のDNAを継ぐ猪木氏に洗脳されていたので、





「それを飲み干すのがプロレスラー」という、





人に対してのいたわりなど一切無い、完全に梶原一騎的思考で見守っていたのです。





飲め、藤波、飲み干して見せろ、と。





しかし藤波氏は涙目になり、口に含む事すら出来ず、フリーズ。





そして長老は不機嫌になり、若頭は、ヨソ者に飲める訳がない、と許しているのですが、





何分、長老が許さない。






そして結局、長老に許されないままに藤波氏は帰国した、という






シュール・レアリスムの極致な番組を観てしまった記憶があります。






もし藤波氏にお伺いできるのならば、





「山羊の乳を腐らせて作った酒」





それは一体、どんな匂いであったのか?と。






なんだったら俺がモンゴル行って、その酒を飲み干してきます。