一晩眠れずに無い頭で考え続けたオグラは、




目の下にクマを作りながら、ひとつの答えを出した。





通帳に120万弱ある。




サラブレッドは買えないが、農耕馬なら買える。





オグラは北海道の日高にいる叔父に電話をかけた。





「叔父さん、トシフミだよ」




「おお!ひさしぶりだんなあ!」





「コレクト・コールでごめんよ、頼みがあるんだ」





「いいさ、いいさ、んで、なんだべ?」




「馬を送って欲しいんだ」




「馬?どこに?」





「シカゴ、ああ、アメリカ」





「アメリカ?おめバカこくな!船で輸送すんだべ?」




「いぐらかかると思ってんだ?」





「金ならある」





「いぐらさ、あるべ?」




「全部で118万」





「118万??おめナメてんべ?」





「頼むよ、叔父さん」





しばしの沈黙の後、叔父が口を開いた。





「しょうがね。そんかし3ヶ月くれえかがるかんな?」






「・・・わかった。ありがとう」






オグラは受話器を置いた。









続く