沖縄へ来て、二週間と少し経った。



オグラは米軍の海兵隊員と毎日飲み歩いている。




ウチヤマは大城の期待通り、着々と死体の山を築いていった。




何より驚いたのは、大城は自分のハンバーガーショップで、本当にミンチにした死体を客に出している事だった。






ウチヤマは身体に消火栓のホースを括り付けていた。




視線は向いの雑居ビルから放さない。





8階に与那嶺組が取り仕切るカジノがある。




客は主に米軍の将校と地元の有力者だった。





「ヨシッ」





ウチヤマは飛んだ。





「ポ~ストウォ~タ~!!」





窓ガラスを突き破ると、ルーレットの台に転がった。




起き上がると同時に二丁構えたベレッタを乱射した。




射撃は得意な方じゃない。





だがベレッタが二丁で30発。




トリガーのストロークが多いとはいえ、リコイルが少ない。





飛び散る血と高級酒の瓶の破片。




サングラスとラビットファーコートが自分の身を守っている。





ホールドオープンしたベレッタを捨てた。




プロはライフルマークが残った拳銃は使わない。





拳銃はまだコートの下に仕込んである。現地調達というのも手だった。






ターゲットの部屋のドアの横に立った。




ノックをする。




これだけの銃撃音を聞いて警戒しない馬鹿などいない。




ソロソロとドアが開いた。




ノブを掴んだ右手を打ち抜いた。





同時に背中から部屋に飛び込んだ。




ボディ・ガード二人を殺った。





そして我が目を疑った。





ターゲットの米軍将校とオグラがシテる最中だった。





ターゲットが身を起こした瞬間、銃弾を撃ち込んだ。





オグラに気を取られながら、追っ手が来る前に窓から飛び降りた。





下のゴミ収集トラックの荷台に落ちた。





すべては計画通りだ。





一点を除いては・・・。








続く。