ウチヤマは部屋に入ると早速、新聞紙を破いた。



ちゃんと油紙に包まれている。



ベレッタM92F



アメリカ海軍が正式採用している、イタリア製の拳銃だ。




弾倉に15発、チェンバーに1発、合計16発撃てる。




純正の9ミリパラベラム弾と予備の弾倉。




ケータイが鳴った。




「俺だよ」




大城だ。





「見たか?プレゼント」





「えっ?ああ、はい」




「まったくよ、ピエトロのジジイも何を考えてんだか。人殺すのに15発もいらねえよなあ?」




「おい、リョウ、お前がこれからミンチの山作ってくんだよ。わかるな?」






なんか、運命を悟った気がした。





「仕事ん時はいつでも連絡するからな。肌身放すなよ?」




そういうと大城の電話は切れた。




海に道があれば、走ってゆけるのに。母さん、会えそうもないや。





ウチヤマはベレッタを見つめた。







続く。