マーケットインの発想で毎日を過ごすこと
ある学生キャンプに、これはビジネスコンテストみたいなものなのだが、参加して強く気づいたことがある。
それは価値のある全ての視点は「マーケットイン」である、ということだ。これはどういうことかというと、一言で
いえば相手を先に考える事を先行させないと、結果としてバリューがでない、ということだ。
例えばあなたが数人と議論を行っているとしよう。そこであなたがたとえ面白い視点を持っていたとしても議論のメンバーのことを考えずにただ意見を並べていたらどうなるだろう。あなたの言いたいことは他の人に伝わらないかもしれないし、時として議論を乱すことになるかもしれない。あなたにとって良いことを言うだけではダメなのだ。物事は対象に伝わって初めて価値が出る。電子が生まれるだけでは価値がない。電子は伝えられてこそ
電流になり利用できるものになる(芸術家はこれにあてはまらないかもしれないが。)マーケットイン思想とは
まず対象であるものを確認することを意味する。
相手を知ることがマーケットイン思想の原点だ。注意深く相手の話を聞き、相手がどのような感情をもっているのか確認しよう。それを深くできる人ほどマーケットを深く理解できる人間だ。またマーケットからの情報をわかり
やすく整理する能力も重要である。カテゴリー化を行ったり、そのカテゴリーのバランスを見たりする作業がこれにあたる。つまりマーケットインとは現状の相手を分析することなのだ。
マーケットインと反対の発想でプロダクトアウトがある。これは打ち手の話である。現状の相手に対してどのようなものを提供できるのか。自分自身を探ること、それがプロダクトアウトである。このプロダクトアウトの行為は
決まった相手に対して提供できるものをパッケージングする作業に他ならない。ここで注意しないといけないのはあなたが持っている全てを相手に伝える必要はないし、それは価値の押し付けとなる、ということだ。もちろん色々なことを持っている人間は自然と相手の多くのニーズに応えてあげることできる確率が高くなる。しかしあなたは相手に必要なだけ、自分の持つ何かを注いでやることが重要なのだ。それが本来のプロダクトアウトである。
マーケットイン、プロダクトアウトの両概念は日々の生活のなかで互いに必要不可欠である。しかし間違えてはいけないのはその順番である。まずはマーケットインから入り、そのあとにプロダクトアウトである。その順番を間違うとひどい目にあうだろう。逆にそれを意識するだけであなたの生活は飛躍的に変わるに違いない。なぜならあなたは相手に価値を提供できる人間になるのだから。
教授の一言
ある教授は言った。
「俺は今後、企業がネットワーク化していく、という大いなる仮説のもとに研究している。」
大いなる仮説というのはto-beのことだったんだね。研究、仕事、スポーツ、何をしてもそのものなかで大いなる仮説が必要だということがわかった。でないと、現状の状態(as-is)なんてわかんないよ。
オークションサービスの新たな道
私はオークションサービスを運営する会社に属している。となれば、当然そのサービス自体について考えることもある。つまり現状のオークションサービスの動向を見て、これからこのようなサービスがどのように展開されていくだろうか、と勝手きままに思案しているのだ。
私の答えに移る前にそもそもオークションサービスとは何なのか、という話をしよう。オークションとはご存知のとおり、商品を売りたい出品者(supplier)と商品を買いたい入札者(buyer)を繋げる場のことである。その場を企画、運営することがオークションサービスである。
当然ながら出品者は高く売りたいし、入札者は安く売りたい。出品者にとっては高い入札価格が良いが、落札者は落札価格は安いほうがよい。この相反するベクトルの折り合いによって最後の落札価格が決まる。もちろん現状のオークションサービスでは、落札を拒否できる入札者が圧倒的に有利であるが、このオークションと言う場はいわば本当のマーケットであり、市場価格を作り出してくれる。ニーズのある商品はたくさんの人が欲しがるので値段があがり、その逆もいえるのだ。
ここで二つオークション機能のすごい点をあげる。第一にオークションは小売店と違って、商品自体の値段がマーケットによって価値を与えられることだ。これによって、本来値段のつけられないものに対しても値段をつけることができたり、正当な市場価値を知ることができる。第二に場の客観性を持たせることだ。小売というのは概して売れるかわからない仕入に対して厳しい。売れそうにない商品を進んでプロモーションをすることなどしない。するとどうなるだろうか。売れている商品は益々売れ、売れるかわからない実験的な商品は仕入もされなくなり、ますます売れなくなる。しかしオークションという場では売手も買手も平等の権利を持っている。場の提供者が特別なことがない限り、中立を守っているからだ。
以上を踏まえて、私はオークションサービスを市場価値のわかりにくいものに市場価値を与える、というソリューションサービスとして提供できないのか、と考えている。具体的には人材のサービス等、過去、市場価値を考えることなく、固定価格で提供されてきた分野にオークションサービスを提供し、市場価格を見つけさせることだ。
このサービスには中立的な視点での運営が必要だが、それえもオークションなら取引に対する場の介入がないので適している。まあ証券取引所みたいなものを色々なサービスで作るというイメージである。
まだメタファーでの思いつきの範囲で具体化できていないが、そのうちに形としたい。