それは命をつなぐこと

 

 

 

東日本大震災から12年が経過したそうです

 

12年という歳月は

あっという間だったような気もしてしまいますが

まだまだ復興地に残る爪痕は

あの時感じたことを、はっきりと思い出させてくれます

 

 

 

 

南相馬市での成人式のレポート

それが、震災後初めて復興地に足を運んだ時でした

 

あちこちで見かけた、黒いビニールに包まれた土の山

人の住まなくなって久しいお家の立ち並ぶ地域

真新しくだだっ広い道路

そこから見える海の色に

 

ただただ言葉なく

風に身を任せて佇んでしまいました

 

 

 

震災を経験して

非常時の為の備蓄や避難場所を確認したり

今まで持たなかったラジオやバッテリーを持ち歩いたり

身を守る為に必要なことはもちろんですが

 

 

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

「ただいま」

「おかえりなさい」

「ありがとう」

「ごめんなさい」

 

 

普通の挨拶を大切にするようになった

そんなこともちらほらと耳にします

 

 

もしかしたら、もう二度と会えなくなるかもしれない

これが最後の挨拶になるかもしれない

 

後悔しないように

一瞬を大切に生きていこう

 

 

子どものころに教えてもらったこと

当たり前のようでいて、忘れてしまいがちなこと

それも、震災が教えてくれたことだったと思います

 

 

 

 

戦争を経験していない人が増えて

震災の後に産まれた子どもたちも沢山いて

これから先、また当たり前のことを忘れていくかもしれません

 

だから3.11の今日は

身近な人へ「ありがとう」をいう日になればいいな

私はそんな風に思います

 

 



12年前の3月11日は
とても寒く、小雪舞う日でした

今日はとてもあたたかく
河津桜が綺麗に咲いていました





 

忘れないこと

伝え続けること

それは命をつなぐこと

 

みなさんの大切なひとが

今日も幸せでありますように

 

 

 

 

 

えりぃ