ご無沙汰しております。久々の釣りです。

しかも、ソロでボートです。

振替休日なのでガッツリ釣りができます。

家族に感謝です。

 

2024年5月21日

 

さてさて

前日の日曜には試合があった七川ダム。

 

19日の6時の時点では

流入4.7 放流10.5 水位104.68と

減水傾向
 

本日20日の6時の時点で

流入35.5 放流10.3 水位105.22

 

19日夜からの雨により

増水傾向に転じた。

この時期は産卵が終わった魚も混じり

個人的には産卵中の魚を避け

エサを追う魚を釣りたい…

といったところ。

 

そして何より今日は月曜日。

エバーグリーンのスタッフさんが

釣行に来る日。

いつもほれぼれする釣果をあげ

比べるなんておこがましい限り…

 

スタッフさんとのバッティングを避け

自分が獲れる魚をねらう

つまりランチェスター戦略の

「弱者の戦略」らしく釣りをすることを

今日のテーマと掲げることに。

6時に桟橋から出船。

アウトサイドをスピナーベイトで刻みつつ

添野川を釣りあがっていくものの

バスの姿は確認できない。

ベイトは水面でイキイキと泳いでいるが…

やがて溜まったウッドチップが見えてきた。

いわゆる「サーモクライン」なのだが

いっきにベイトの数が増え

そして浮いたバスも確認できた。

 

浮いてるアフターには

ノーシンカーやで!ということで

ヤミィARノーシンカーを入れると

ビクンっと怯えて底へ沈んでいく

レギュラーサイズたち…

 

僕のアプローチが

ヘタクソだったのもあるかと思うが

それにしても、ビビっている様子。

 

フォローでサイコロラバーを

沈めると反応があり

うーん、流入がある割にやる気がないのは

なぜなのか…

 

そんなモヤモヤを抱えたまま

ウッドチップをかき分け上流へ。

かき分けた先の流れ込み&ブッシュへ

スイムベイトを流すと大量のバスのチェイス…

そしてすぐ見切りUターンし沈んでいく…

 

これは何かしらのプレッシャーが

かかっているのでは?と仮説を立てた。

 

おそらくは、前日の試合の影響。

でもそれは仕方がないこと。

そのプレッシャーを考慮して

どう釣るかを考えていくことにする。

 

朝7時を迎えたので移動。

他の川筋の状況を見たいが

できるだけスタッフさんとのバッティングも

避けたいところ。

 

なぜなら、釣られちゃうから笑

 

僕は最も川筋が長い本流を避け

平井川筋へとバウを向ける。



添野川筋のすぐ隣であり

インターセクションからバックウォーターまで

本流よりも短く

機動力に劣る二馬力艇でも

十分に釣れるのではと考えた。

 

弱者の戦略的には

エンジンの馬力が劣り

機動力で負ける僕にとって

広い本流を釣ることが賢い選択ではない。

コンパクトなエリアで

きめ細かく釣ることが

恐らくは活路だと思われた。



シャローフラットの対岸にある

立木が冠水したエリアをチェック。

 

小さなバスをちらほら確認。

比較的大きなサイズも確認できた。

回遊せずボトムでジッとしているので

恐らくはベッドの魚と予想。

一投もすることなく上流へ向かう。

 

川幅が狭くなってくると

徐々に流れも効き始め浮いた魚が見え出した。

冠水したブッシュに頭を向けた魚が

ヤミィARを岸からポトリと落とすも

着水音でピューンと逃げていく始末。

 

どうやら平井川筋も

プレッシャーが残っていそうだ。

 

上流へ上がり続けると

こちらもウッドチップが残っており

ベイトが大量に発生。

すぐ近くに旧橋脚跡があったので

ヤミィARを落としてみる。

ボトムまで沈めたところ反応があり

 


このサイズがノーシンカーを

ボトムで食べる…

サスペンドした魚が

ボトムまで追いかけたのか

それともボトムに沈んでいたのか

ライブスコープが無い以上は

事実を確認できないが

そういう状況だろうと判断。


さて、どうしようか?と悩むも

もう一度「弱者の戦略」を思い出す。

 

僕(10フィートのアルミボート)が

持っている強みは

喫水の浅さと存在感の小ささにある。

添野川では上流まで魚が登っており

平井川も同様に考えることができる。

 

それなら上がってみたほうがいい。

行けるところまで。

 

多くのバスをストックしていた

吊り橋下を過ぎ、さらに上流へ向かう。

水はクリアになり流れも強まるが

それでも遡上できる限界まで

ボートを進めていく。

エレキはもちろん全開。

 

上った先のベンドのアウトサイドに

張り出した岩と反転流が確認できた。

そこへ向かうと遠目から
数本のバスが待機しているのを確認。

 

おるやん…

 

僕が釣れるとしたら

おそらくはこの魚。

 

しかしプレッシャーのかかった魚。

どうやって釣ろうか?

 

魚たちは僕に気が付いたようで

反転流から流れの中へ進み

下っていく様子。

 

プレッシャーが抜けたら幸運と思い

ルアーは投げずに下ることに。

流れのある方向へバウを向けると

インサイド側にも魚の姿が確認できた。

岸際に頭を向け

尾びれをソワソワとさせている。

インサイドは河原状の瀬なので

おそらく音やゆらぐ水面で

僕の姿には気づいていないと予想。



もう一度アウトサイドへ戻り

ボートをステイさせる。

ひとまず考えよう。

 

流れが強く水面がぎらつくので

トップではミスバイトの可能性があり

スピナーベイトでは強い流れのせいで

フッキングが微妙かもしれない。

潜行角度が浅めで

ルアーをしっかり見せられるルアー…

僕はスピナーベイトを

ジャークベイトに取り替えた。

 

再び流れの中に入り

バスの姿と状態を確認し

ヴァルナSPを岸際へキャスト。

岩へこすりつけながらリトリーブし

バスの目線へ急にルアーを出し

ジャークしてステイさせると

バスが飛びかかって押さえ込む。

 

ティップがガツンと入り込む

力強いバイトだった。

 

強い流れのなかでもまれた魚は

信じられないほど活発に泳ぎまくり

僕を翻弄する。

これは逃がしてはいけない魚。

無理せずリールのクラッチを切り

バスに泳がせて操船に集中。

 

ファイトがしやすい

流れが弱まったエリアまで下り

じっくりとファイトしてキャッチ。



平井川筋は年間を通して濁りが少なく

そこで過ごす魚は

七川の中でも特に賢いと言われる。

ほれぼれするほどキレイな魚体。

ありがとう。

 

アルミボートの強みである

喫水の浅さと存在感の薄さを活かし

浅瀬の魚に狙いを絞ったこと

これらが功を奏した結果に。

 





僕は満足して川を下ることにした。

小さな流れ込みには

魚の気配はなく

シェードには魚がいる。

 


これは水温の低下より

流れを好んでいると仮説が立てられ

水が落ち着くウッドチップ周辺で

魚が多かったことから

流れの中に入っていくよりも

水温の低下を嫌う魚が多数派ということ。

 

どんな状態の魚を狙うかは

自分で決めることができるが

おそらくウッドチップ周辺の魚は

大体が難しい奴だと考えられた。

 

満足いく魚が釣れたことにより

今日の状況を整理していくため

吊り橋下へ向かい

ウッドチップ周辺の魚を狙う。

 

岸際の魚はルアーを見慣れていて

着水した瞬間に沈むし

遠くへ着水させてからでも

近づいては見切っていく。

 

こういった魚は

フィネスでじっくり見せるより

速い動きでだます方が

個人的には好み…

 

そんなことを考えながら

平井川を脱出することに。

 

そして向かったのは黒谷筋。

全開の釣行で40upを2本釣った

最近イチ押しの川筋だ。



入口まで来ると

遠目にボートの姿が…

しまった、先行者だ。

 

その人はゴムボートで

ロッドを持っていなかったので

バンク際をチェックしているようだった。

 

その人の邪魔をしないよう

枝分かれしたインレットのうち

バッティングしない方向へ。

 



最上流までスピナーベイトで釣りあがるも

一切の反応は無い。

これは黒谷…外したか?

と感じて脱出を試みることに。

バウを本流方向へ向けてエレキを進めると

先ほどのゴムボートも反転。

 

ゴムボートの速度と時間を考えると

これは…最上流まで行ってない!

 

黒谷筋も最上流まで

チェックしてみることに。

 

この時点で11時前。

16時に納竿予定であることを考えると

時間にはまだ余裕がある。

 

最奥まで進むとウッドチップがあり

魚が浮いているのを確認できた。

 

恐らくは速い動きでだませるので

RVラッシュアワーを遠投し

高速トゥイッチをするも

すっぽ抜けが多発。

キレイな水のなかに居る魚を

速い動きでだますのであれば

オフセットフックのルアーより

トレブルフックのルアーのほうが

バイトが獲れそうだと確信。



その後、ウッドチップ周辺にある

沈んだ倒木をパワーフィネスで狙うと



ガリガリの魚をキャッチ。

 

恐らくウッドチップ周辺の魚は

まだ回復しきっていない魚で

流れの中に行こうとする魚は

十分に回復した魚か

あるいは産卵に絡んでいない魚と

考えることができた。

 

帰着時刻まで

添野川で過ごすことにした。

黒谷筋を後にし添野川へ向かう。

 

最後は朝一番に釣ったエリアで

魚の食わせ方を考えることを狙った。



インサイドにあるブッシュへ

カバースキャットを入れジャークすると

レギュラーサイズ。

中流域にも魚はいるが

これももしかしたら

産卵にからまない魚かもしれない。

 



増水が進んだことでウッドチップも移動し

より上流側に溜まっている。

ウッドチップの先では

大きな魚はボトムにべったり引っ付いていた。

たまに浮いてくる個体もいたが

ワームの高速トゥイッチには反応し

ミスバイトする。

 

これはこれで

煮詰めても良さそうだったが

ボトムに沈んだ魚を狙うことに。

 

パワーワグのネコリグをバンク際に投げ

ゆっくりフォールさせていくと

気付いた魚は寄っていくものの

そこからバイトはない。

 

回収していると

それを猛追する魚がいたので

ボトムの魚も速い動きにつられると

予想ができた。

 

カバースキャット3インチを

ボトムまで沈め

トゥイッチしてポーズすると

ラインが走った。

 


やや小ぶりだったが

何本かのバスが見にきていたので

この釣りでも釣れそうだと予想できた。

 

そんなときに

下流の方からスタッフさんが。

挨拶をかわし、情報を共有してくれた。

後ろから釣りを見せてほしいと伝えると

 

 何も見せられるものは無いです。

 でも、後から僕が来たのに

 場所を譲ってくれてありがとう

 

とだけ伝えてくれ

(勝手に)見学させてもらうことに。

 

着水音のないキャスト

カバービタビタにいれる精度に

うっとりさせてもらい

感謝を伝えてお別れ。

 

プロって隅々まで上手だなぁと

改めて実感して終了。

 

さてさて今回のテーマ

ランチェスター戦略の「弱者の戦略」は

上流の浅瀬まで確認し

川幅の狭いエリアまでも確認し

僕なりの情報収集や釣果が得られて

個人的には満足のいく日となった。

 

もしかしたら

前日にあった大会に出た人が

僕の釣果を目撃して

色々な感情を持つかもしれない。

 

しかし僕は異を唱えたい。

僕は試合で勝てるような

上手い釣りびとではない

 

同じフィールドでも

昨日と今日では

状況は全く違うということ。

同じ条件で釣りをしても
恐らく僕は試合には勝てない。

 

同じ条件で釣った相手になら

「悔しい」「羨ましい」と

感情が湧くことはあっても

全く別の状況でなら

あまり比較にはならないのだ。

 

ましてや光る画面の向こう側に

嫉妬をしたところで

状況が違い過ぎているのだから…

 

そんなことよりも

自分が持っているもので

自分にできる釣りを考えて

実践するほうがよっぽど釣りが上達する。

 

何センチを何本釣ったかだけではなく

自分で決めたことから逃げ出さないこと

どのように釣ったかをこだわることが

自分の釣りに満足できる

キーポイントではないかと思うのだ。

 

使用タックル

 

ハイピッチャー3/8oz

ヴァルナSP

マシンガンキャスト1.5

スティーズSVTW LTD

フロロ14lb

 

ヤミィARノーシンカー

サイコロラバー

スーパースカイフラッシュ

ルビアスエアリティ

PE0.4×フロロ5lb

 

レイジースイマー6

マシンガンキャスト3

ジリオンTW HD

フロロ16lb

 

カバースキャット3

RVラッシュアワー

キングボルト

18イグジスト

PE0.6×フロロ12lb

 

ヤミィARネコリグ

バーニア

タトゥーラ2506

PE0.8×フロロ12lb

 

カバースキャット4

スペクター

ジリオンSV TW

フロロ14lb