みなさん、ご無沙汰しております。

最近はX(twitter)で発信していて

こちらがほったらかしでしたが

久々に釣行記録を付けたいと思います。

 

2024年3月27日

 

前日朝の水位101m

朝6時の水位110m

朝6時の流入41.4m3/s

17時の帰着時111m

 

昨日の大雨によりいっきに増水。

さらに土砂による濁りでカフェオレ色の水。

 

朝6時に出船するところ同船者のテキサスは

ゆっくりとロッドを袋から出しリールを箱から出し

なんとタックルをセッティングし始めた。

 

おい前日に準備しとかんかい。

もしくは早く着いたんなら先にやっとけ。

 

とは言えず

「ゆっくり準備しなよー」と言い

僕はボートへ向かった。

 

お気に入りのスティーズたちをデッキへ並べて

タックルの使用感を確かめていく。

 

レンタルボート屋のおっちゃんが

「先に出て近くを釣ってたら?」と

察して提案してくれたので

ボート桟橋付近のブッシュとインレットへ

ラバージグを撃ちにいくことに。

 

濁って増水したとなればこういうとこだよなと

タカをくくっていたところ一切バイトがない。

 

あんれー?と思っていたら

僕たちより後から来た他のペアが

準備を済ませて出船。

添野川上流方面へバウを向けていった。

その後別のペア2組も桟橋へやってきた。

準備を済ませ出船。本湖方面へ去っていく。

そしてまだ用意が終わらないテキサス。

 

ようやくテキサスが桟橋へ来た。

叫びたい気持ちをこらえにこらえて出発。

釣りの駆け引きが今、始まる。

 

インターセクション付近のシャローの

インレットやブッシュには反応が無い。

・魚が岸に寄りたい季節柄

・増水かつ濁るという水の動き

以上の2点から

シャローフラットの岸ベタベタを釣りたい

かつ

増水して流入も多いことが気がかり。

従って

シャローフラットとバックウォーターが近い

つまり川の規模がコンパクトな添野川を

真っ先に攻略することで傾向を掴みたかったのだが

先行者がいるために諦めることにした。

 

そのかわりに本流古座川へ向かうことにした。

エンジンの使用は朝7時からOKなので

それまでは桟橋から南下しつつ

本湖インサイドベンドの冠水したシャローを

スピナーベイトで流す。

もちろん魚からの反応は無い。

おそらく中流域は可能性が無い。

決めつけるにはまだ早いがそんな考えがよぎった。

 

 

朝7時になったのでエンジンを始動する。

バウを向けたのは本流古座川。

大規模なシャローフラットと

水量の多いバックウォーターがあり

最も魚をストックしていると考えた。

 

ただ、規模が大きいため

絞り切るまで時間がかかる。

読みを外した際のダメージが大きい。

見切る判断力が必要なのだ。

 

そして本湖方面へ下った2ペアが

古座川方面へ向かっていないことを祈った。

まずは生コン下のシャローフラット。

立木のエッジや根元へ

スピナーベイトとラバージグを通すが反応は無い。

春の定番エリアなのだが…

 

生コン下を見切りさらに上流のS字へ。

ここもシャローフラットがあり

かつ大きなインレットも複数ある。

 

インレットからはクリアな水が流れ

濁りの境目ができていた。

僕はスピナーベイトやラバージグを通し

テキサスはテキサスを撃つ。

しかしインレットに反応は無い。

産卵に適したエリアは不発な可能性が高い。

 

さらに上流へ向かう。次は五郎橋下。

付近のブッシュを撃つも無反応。

しかしここでベイトの姿とブラックバスの姿を確認。

魚、生きてるやん…

 

魚影を確認できたことで

さらに上流へ向かうことにした。

おそらくは上流域で魚を釣るのが

賢明な選択だと考えた。

 

ウッドチップをかきわけたあたりから

徐々に水の色が笹濁り程度に落ち着いてきた。

そして先行者はいなかった。

僕は内心、小躍りした。

 

下露橋の下流にあるアウトサイドベントに

インレットに頭を向ける50upを発見。

テキサスにルアーを入れるよう伝えるが

エクセレントなミスキャストを繰り出し

バスは姿をくらました。

 

インレットに「おったなぁ」やん…

 

生コン下やS字とはうってかわって

インレットに魚がいたのである。

魚はインレットを好んでいるのか?

 

インレットを好むとは

クリアでフレッシュな水を好む

という意味に解釈してほしい。

しかし濁りがきつかった生コン下やS字

そこのインレットは不発だったので

ここで迷いが生じる。

 

下露橋の下流に差し掛かったころ

ボトムの河原が見えてきた。

そしてカレントもきつくなってきた。

経験上、スピナーベイトは浮きやすいので

カレントの強いエリアでは

任意のレンジを引きにくい。

そしてクランクには適さない水の色なので

僕はヴァルナSPを選んだ。

そしてススキが冠水したシャローの際へ

キャストして巻いていく。

 

ボート際までヴァルナが来た時

猛チェイスするバスを確認した。

やる気のある魚だと分かった。

そして「インレット関係ないやん」と思った。

これで僕の考えの方向が定まった。

 

フレッシュな水というよりも

産卵に適した地形というよりも

バスは流れを求めている。

 

下露橋の下のインレットの50upは

おそらくイレギュラーな魚かもしれない。

世の中はイレギュラーな人間も魚もいる。

全員が同じ行動をとれば

全滅の危険があるからだ。

僕は僕が釣りやすい魚を探す。

そしてその魚たちは流れの中にいる。

 

そしてカレントの効くエリアで

エレキを全力で回しステイしながら

ヴァルナをロングキャストしリトリーブしていく。

 

しかしバイトがない。

ススキが冠水したシャローの奥まで

ヤマトJr.を投げてドッグウォークさせる。

それも不発だった。岸際にはいないのか?

 

少しカレントの弱いところまで下りて

ハイピッチャーMAX3/4ozをスローロールしたり

カバースキャットをドリフトさせたり

阿修羅EX-DRをステイされるがそれも不発だった。

本当に魚がいるのか?

 

アウトサイドベンドでそれを繰り返していると

テキサスが悲鳴を上げた。

岸際のブッシュにスピナーベイトを通したら

チェイスがあったらしい。

 

ボトムじゃないのか?

そりゃそうか。増水してるしなぁ。

 

ということは

岸際で流れが当たるシャローに絞ればいい。

しかしこのエリアはいかんせん広い。

 

そしてこの時点で12時を回っていた。

 

僕たちは免許不用の2馬力エンジンで

最上流まで上がってきたので

移動時間がかかってしまったのだ。

 

ここで粘るか、それとも移動するか

帰着時刻を考慮すれば長居できない。

また判断が必要になった。

自分一人でならやりきれるが

テキサスの釣りも応援したい。

 

テキサスに

「ここで粘る?それとも移動したい?」

と聞いてみた。

テキサスは

「移動したいです。」

と即答した。

 

僕たちは下流へバウを向け

カレントに流されながら五郎橋まで下った。

大きなバスを見かけたブッシュに

スピナーベイトを通したが反応は得られなかった。

恐らくここで見かけた魚も

五郎橋の奥から流れる

カレントを好んだ魚だったのだろう。

しかし流木に阻まれて上流には行けないので

エンジンを回し移動することにした。

 

S字や生コン下を過ぎ、さらに下りながら

今津橋下流にある本湖スロープのシャローか

黒谷川へ向かおうかと考えた。

 

やる気のあるバスは流れを好んでいる

という推測から黒谷筋を選択した。

本流古座川に比べて黒谷筋は

川幅も狭く小さな支流も多い。

さらに

インターセクションから上流までの距離が短い。

魚のサイズやストック量は期待できないが

魚は下流から上流まで移動しやすいのでは?

と考えた。

 

岬を左折し最上流まで行こうとすると

前方にボートが見えた。先行者が釣りをしていた。

しまった・・・もう魚は釣られたのだろうか?

僕はエンジンを切って様子をうかがう。

先行していたボートは

インサイドベンドの冠水したブッシュを

丁寧に丁寧に釣っていた。

 

それは水が濁っているエリアの

流れの当たらないストレッチにある

極めて限定的なスポットだ。

 

その様子から

見ている景色が違っていることが予想できた。

僕は軽く会釈して上流へ釣りあがった。

そして心の中でガッツポーズをしていた。

 

僕はスピナーベイトを流しつつ

インレットのみを狙っていく。

しかし、魚がいない。

そう、魚が求めているのは

「インレット」ではなく

インレットが生み出す「流れ」なのだ。

 

流れた水がそのままどこにも当たらず

ふわりと消えていく場所には魚がいない。

期待していないインレットに魚がいないことから

僕は今日の釣りを確信できた。

水が笹濁りからクリアになった頃

岸と並行に投げたスピナーベイトに

40upのチェイスがあった。

インレットから流れる水が当たるバンクだった。

 

そこからさらに奥へ進み

滝のように流れるインレットを確認した。

 

 

流れがぶち当たる岩盤めがけて

スピナーベイトをこすりつけた。

岩のかげから魚が飛び出し

スピナーベイトをガッツリとくわえたのが見えた。

追い食いの状態だったので

ティップに重みが乗らなかった。

急いで巻き合わせてラインにテンションをかけ

しっかりとフッキングをしかける。

 

ボートにあがってきたのは

腹がパンパンにふくれた45センチだった。

 

テキサスに僕の解釈を解説した。

「それはD-ZONEでも釣れますか?」と

テキサスは聞いてきた。

僕は、「それは分からない」と答えた。

今はどのスピナべがいいかより

どの地形や環境を魚が好んでいるか?

これを丁寧に紐解く段階だからだ。

 

別のインレットに向かう。

そのインレットは水量は豊富だったが

水深があり過ぎて流れがあたるバンクが無かった。

二人でスピナーベイトを投げたが反応は無い

僕はジャークベイトに持ち替えジャークした。

それでも出なかった。

テキサスは「インレットなのにいなかった」と

愚痴をこぼしていたがそれは

「流れが当たるシャロー」が無かったからだ。

そうテキサスに言う。

テキサスは「ふーん」とだけ言った。

 

次のインレットに向かうと

水がジンクリアになってきた。

「ライトリグの可能性がありますね」

テキサスはそう言って

0.9gダウンショットを結んでいた。

テキサスが準備できるまで

インレット手前で待った。

このインレットは水量こそ少ないが

浅く流れがよく当たる形状だった。

テキサスに釣ってもらうため

僕はジャークベイトを握ったまま見守る。

ダウンショットを入れるも反応は無かった。

テキサスは「居ませんが…」とつぶやいた。

「僕も釣っていい?」と尋ねOKがもらえたので

ヴァルナを奥までぶち込み激しくジャークした。

魚がもんどりうってきた。

釣れた魚はデップリと肥えた42cmだった。

 

 

テキサスはフロロ3lbを巻いていたので

奥まで入れることをためらったのだ。

あるいは使用していたワームが小さく

魚が気づかなかったのかもしれない。

 

「クリアなのに…ワームじゃ喰わないんですか?」

テキサスが質問してきた。

「いや、気づいてもらえなかったんじゃない?」と

僕は答えた。

ついつい水が澄んでいれば

ライトリグを選びたくなるが

だからといってプラグが釣れないわけではない。

一撃でいいスポットへルアーを入れて

油断している魚を狙えば

たとえクリアウォーターでもプラグで釣れる。

 

 

その後、僕はロッドを置き

テキサスにだけ投げてもらうが

上手くキャストが決まらず

全てのインレットを撃ち尽くしてしまった。

まだ時間はあるとテキサスを励ます。

「大丈夫です、数撃ちゃ当たりますから」と

テキサスは返事した。

 

黒谷筋を後にし帰着時間の17時までの1時間半を

添野川で釣ることにした。

遡上していくが、先行者はいなかった。

スピナーベイトを流しながら魚を狙っていく。

何匹かチェイスがあったがどの魚も

アウトサイドのプアなカバーだった。

僕はもう一度タックルを置きサポートに徹する。

流れが強いエリアの流れが当たるシャローを

ベタベタに狙うようテキサスに伝えた。

テキサスはD-ZONEを巻いていく。

 

インレットのすぐ下や倒木の影など

色々な場所からバスが出てきたが

バスの居場所とルアーのトレースコースが

あまりにも離れていたため

バスはチェイスするだけで終わり

ついに帰着時間となった。

 

ボート屋のおっちゃんに話を聞くと

他の客は釣れないと言い早々と帰宅したそうだ。

40upを2本だけだったが、ちょっと誇らしかった。

 

【総括】

今回は

・産卵に絡むシーズン

・前日からの大増水

・急な濁りの変化

という環境であった。

魚は

・クリアな水

・強い流れ

・シャロー

この条件が当てはまる場所に

やる気のある魚が多かった。

核心が持てるまで5時間ほど費やしたが

その後はすっきりと釣れた。

 

そして釣果の差を分けたのは他にもあり

魚の居場所を予想したら

バイトを得やすい着水点とトレースコースを

しっかり描くということ。

これを怠ってしまえば

やみくもにチェイスだけさせて

魚は白けてしまう。

水中をゆっくり引ける

スピナーベイトやジャークベイトは

バスにルアーを見せる時間が長いため

一撃でいい場所に入れることや

見切らせないスピードが大切なのだ。

 

数撃ちゃ当たるのではない。

よく狙ったうえで、数を撃つのだ。

 

使用タックル

ハイピッチャー、スイムジグ

マシンガンキャスト1.5

スティーズLTD

フロロ14lb

 

ヴァルナ(巻き)、阿修羅EX-DR

16スカイホーク

スティーズATW

フロロ12lb

 

ヴァルナ(ジャーク)ヤマトJr.

旧マシンガンキャスト2

旧スティーズ100SHL

ナイロン16lb

 

TGブロー、カバースキャット

スペクター

ジリオンSVTW XL

フロロ14lb

 

ハイピッチャーMAX、01ジグ

旧マシンガンキャスト3

ジリオンTW HD

フロロ16lb

 

マイラーミノー3.5ジグヘッド

22キングボルト

イグジストFC LT 2500S-CXH

PE0.8号+フロロ12lb