■ 心と身体を休める熱海 ■
第二のふるさと、といいながらも、なかなか紹介出来ていない熱海ですが、今年はもっと積極的に紹介できればと思っています。 どうぞ宜しくお願いします。
忙しい毎日を送っていると、そんな忙しい毎日を送っていることすら気が付かないものだ。
悲しきかな、日本人。そんな時、年に何回か、ふとそんな毎日を振り返ることがある。
お正月なんて特にそうで、身体と心を休めるまたとないひと時だ。そんな時自分の心を無にして癒す場所が私にとっては熱海にある。
まぁ、なんだかんだいっても観光地じゃぁなんて思ってしまうかもしれないが、確かにそう、ちょくちょく行くにはちょっと遠いのだが、かといって、恐ろしく遠いものでもない。新幹線も、運良く熱海に停車する「ひかり」に乗れれば東京から30分かからない。
熱海に行く目的のひとつは墓参りで、行くからには義理の親の墓参りは欠かさないでいる。それにちょっとカッコよく言ってしまえばセカンドハウス的なものがあるので、泊まるのにお金がかからないので、気軽に行ってしまう。
普段都会で暮らしていると、熱海って本当に田舎で、いいなぁーと思うところが沢山ある。
墓参りに行く途中には、本当の田舎の風景という感じで、円筒形の郵便ポストに、ちっちゃなラーメン屋さん。この写真のラーメン屋さんは、高齢のおばちゃんが一人できりもりしていて、ラーメンを食べるというより、その雰囲気を味わいに行きたくなる、そんな店だ。
▲歓楽街から一歩は慣れれば、こんな昔
懐かしい場所へ出会える。
そんなところを歩いていると、なんともいえないタイムスリップした情景に、知らず知らずと心が癒されていく自分を感じる。
熱海はとても急な坂が多く、えっちらえっちら、そんな坂を登っていった先から見下ろす熱海の街は、その先に広がる海の向こうに「初島」がぽっかり浮かんでいて見入ってしまう。景色の良い墓から浜辺へ向かい、ヨットハーバーのベンチに座って、遠く海をじっと眺めるのがお気に入りのコースで、本当に忙しい日常を離れ、心と身体が癒されていくのが実感できる瞬間だ。
しばらくすると、カモメたちが円を描いて飛んでいる。
いい、とってもいい。ここは、時間がゆっくり流れてゆくところだ。気が付けば、何故か足繁く行っている熱海には、なじみの洋食屋さんもあり、おばちゃんとちょっと世間話。
”せっかくだから、うちのカレンダー持って行ってよ!”
昔なつかしい味の洋食を出してくれるレトロなインテリアの店は、時を戻してくれて若返った気もする。
肌もちょっとつるつるに? あ、これは温泉のおかげね。
こうして、命の洗濯をして、また、都会へと戻って行く。そして、また疲れたら、ここへ戻ってくる。そんな熱海が、私は好きだ。
モメが。
熱海駅から温泉街を抜け、来の宮~海岸までの散策 ★★★★☆ :街の雰囲気 (いわゆる温泉ですから) ★★★★☆ :街の利便性 (新幹線で意外と東京から近い) ★☆☆☆☆ :街の賑わい (シーズンでないと、さみしいかな) |


