米カリフォルニア州金融保護イノベーション局(The California Department of Financial Protection and Innovation:DFPI)は、「暗号通貨詐欺の発見と対策」のため、暗号通貨詐欺トラッカーを立ち上げたと発表した。
(https://dfpi.ca.gov/crypto-scams/)
暗号通貨詐欺トラッカーでは、被害者からDFPIに寄せられた苦情(会社名、詐欺の詳細、ウェブサイトやアプリの名前)を確認できる。詐欺の被害に遭わないため 、DFPIは投資家に向け、暗号通貨取引を行う前にトラッカーの情報を確認するよう呼びかけている。
また、暗号通貨詐欺トラッカーは、投資家の苦情を基に詐欺と特定された取引およびその損失を公開し、新しい詐欺の苦情が出るとその情報が追加・更新される。 また、被害に遭った場合、DEPIに苦情を寄せることもできる。(https://dfpi.ca.gov/file-a-complaint/?emrc=63f54f682c2a0)
DFPIは消費者や投資家から毎年、数千件の苦情を受け取っている。なお、トラッカーの内容は情報に基づいて作成されているが、規制当局は「報告された損失については検証していない」と述べている。
さらに、トラッカーは、消費者が一般的な詐欺の手口を理解し詐欺に遭わないことを目的とした指南書を用意している。
DFPIのクロチルド・ヒューレット(Clothilde Hewlett)事務総官は、「詐欺師は市民の陰に隠れながら、人々の暗号通貨に対する関心に付け込む」、「厳しい取り締まりと暗号通貨トラッカーで、詐欺師を炙り出し、全力で消費者と投資家を保護していく」とコメントした。
先週、ブロックチェーンデータ分析サイトのチェイナリシス(Chainalysis)のレポートによると、2022年の暗号通貨詐欺の被害額が前年より46%減少した。
なお、DFPIの暗号通貨詐欺トラッカーは米国の情報が中心である。WikiBitには世界中のユーザーが被害報告を寄せている。新しい取引所を利用したりトークンを購入する前には、ぜひWikiBitで取引所やトークンの詐欺報告や安全性をチェックするよう心掛けてほしい。
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