オンチェーンデータによると、本日未明、スマートコントラクトの脆弱性を突かれ、BNBチェーンの「TokenHub」から2回に分け合計200万BNBの不正流出があった。そのうち90万BNBがBNBチェーンのVenusにステーキングされ、6250万BUSD、5000万USDT、3500万USDCが借り入れられた。
BNBチェーンは、「ハッキング発覚後、BNBチェーンを停止した。全システムは現在管理下にあり、潜在的脆弱性を調査している。コミュニティの協力により、送金の凍結ができたことに感謝する」とツイートした。また既に約7000万~8000万ドルが引き出され、700万ドルを凍結していると発表した。
テザー(Tether)社はBNB チェーンのハッカーのアドレス
(0x489a8756c18c0b8b24ec2a2b9ff3d4d447f79bec)をブラックリストに登録した。ハッカーはこの時点で4500万ドル以上のイーサリアム(ETH)を保有していた。
2時間後、バイナンス(Binance)CEOのチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏は、「BNBチェーンのクロスチェーンブリッジ『Token Hub』の脆弱性を突かれ、BNBトークンが不正に生成された。現在、この問題は管理下に置かれ、資金は安全な状態である」とツイートした
10時までにハッカーはStargateやMultichainなどのクロスチェーンブリッジを介して資金を移動し、それぞれ約5335万ドルと約4880万ドルをEtherとFantomネットワークに送金した。
この事件の影響で、BNBの価格は一時5%近く下落。現在の価格は285.17ドルである。


