松本とは相変わらず、しゃべらない。
しゃべらない代わりに、手紙のやり取りをしている。
日課になった。
配達人は姫なのも変わらない。
日課といえば、朝のコーヒーと夜のチャイを出すようにしている。
片手でできることは、これだけだから。
手紙も、昔は左が利き手だったから、書ける。
そのことも、いつかの手紙で告白した。
松本が、
なんで、利き手はギブスなのに、ちゃんと読める字を書くことができるのかって聞いてきたからだ。
お互いのこと、干渉しないって言っていたが、
気が付いたら、質問し合って、答え合っていた。
年末の特番撮りが忙しく、深夜、遅くに帰ってくる松本。
こうやって、トップアイドルは忙しいのだとおもった。
12/24も生放送って言っていたもんな。
町はすっかりサンタさんの恰好をした人が多くなってきた。
イブが近いってことだ。
ある日の受診日。
「来週、(ギプス)とりましょうね」
医師に言われた。
そっか。
お別れが近づいているってことか。
再確認した。
12/24朝、いつもの手紙
松本へ
今日は、できるだけおなかをすかせて帰ってきてください。
瑠奈
と、書いた。