10月20日(木)群馬県がん対策推進条例の周知のために、子宮頸がんの経験者である向井亜紀さんの講演会「がんと向き合う~自分の身体と時間を大切に~」が開催されました。
講演会では、向井亜紀さんの講演と、群馬県がん対策推進条例の紹介、県立がんセンターの福田敬宏院長による講演「がんでは死ねない」もありました。
群馬県がん対策推進条例
『すべての県民の命が等しく尊重され、県民が県民の疾病による死亡の最大の原因となっているがんに対して正面から向き合い、互いに支えあいながら、がんに負けないという強い信念を持って、安心して暮らすことができる群馬を目指し、この条例を制定する』
とあります。
群馬県内では、適切ながん治療を受けられるように9つのがん診療連携拠点病院と5つのがん診療連携推進病院が、地域のがん医療を支えています。
また、各病院ではがん相談支援センターがあり、がんに関する様々な相談に対応しています。
さて、群馬県からのがん情報の次は、群馬県立がんセンター福田敬宏院長による講演「がんでは死ねない」に移ります。
福田先生は、がんの早期発見・早期治療のお話を強くおっしゃっていました。
早期発見・早期治療で克服できるがんは飛躍的に増えているらしいのです。
がん検診の国際比較を見ても、日本の乳がん検診、子宮頸がん検診は、加盟国30カ国の中で最低レベルに位置しています。
欧米の検診受診率が70%以上であるのに対し、日本は20~30%ととても受診率が低いのが現状です。
例えば、米国では子宮頸がん検診の場合、83・5%の女性が検診を受診しているのに対して、日本では21・3%にとどまっています。
特に、20歳代の女性で子宮頸がん検診を受診しているのは11%という極めて低い状況です。
群馬県ではどうでしょうか?
群馬県は全国平均を上回っております。
胃がん
全国平均 10.1%
群馬県 14.4%
肺がん
全国平均 17.8%
群馬県 25.2%
大腸がん
全国平均 16.5%
群馬県 19.1%
子宮がん
全国平均 21.0%
群馬県 26.8%
乳がん
全国平均 16.3%
群馬県 27.4%
データ上では、このような数字が出ていますが自分はどうでしょうか?
群馬県の方々、または県外の方々も検診へ行っているでしょうか?
日本は、世界の先進国から見て検診率が恐ろしく低いです。
がんの患者数・死亡数が増えている原因は、高齢化とは言われていますが、早期発見・早期治療がなされていない現状がここにあります。
先進国の人間として、がんに対する情報がある国の人間として、がんは自分には関係ないとは思わないで、検診へ行っていただきたいと思います。
群馬県では、全国平均以上の検診率の結果が出ていますが、群馬県人の健康に対する意識を高めるためにも、がんと向き合う必要があると感じました。
このような群馬県主催のがんの市民講座なども多く開催されています。
身近に感じれる講座ですので、多くの方に参加していただきたいと感じました。
それでは、向井亜紀さんの講演会です。
向井さんは、タレントとして、また高田延彦さんの妻として、また2人のかわいい子供の母として、多忙な毎日を過ごされています。
そんな彼女は、子宮頸がんの経験者であります。
向井さんは、11年前におなかに一つの命を授かりました。
16週経過の時、子宮頸がんの診断を受けました。
おなかの子供に影響の無いように治療を開始しましたが、
子宮を全摘出することになってしまいました。
向井さんは、がん治療に向かう気持ちができなかったとおっしゃっていました。
子供を生かし、私が死ねばよかったと
なんで、私は生きているのだろうと
強く、悲しんだことを話してくれました。
その時、がんはいろいろと転移していて、リンパなども大変な状態だったそうです。
おなかの子供に対する気持ちの整理がつかず、その落ち込んだ心の状態と同様に、体の症状も悪化していきました。
このお話を聞いているとき、私の母のことが浮かびました。
私の母は、同じく11年前に子宮がんを患い闘病生活をしていました。
短い余命宣告を告げられ、母は残り少ない期間を懸命に過ごしたと思います。
しかし私自身はすごい後悔に悩まされました。
なぜ、何もしてあげれなかったのか?
なぜ、もっと近くにいる時間をつくれなかったのか?
がんと診断される前から、もっとまじめな自分でいられなかったのか?
当時の記憶は、嫌なのかあまり覚えていません。
しかし、この後悔の気持ちは今もあります。
がん患者本人、そしてがん患者家族、友人もこのような気持ちを抱くことでしょう。
今、群馬県がん診療拠点病院のがんサロンでは、がん患者・家族が話ができるように場を設けています。このような、気持ちを抱えた方はぜひお話をしましょう。
私は、医療従事者ではありませんが、家族をがんによって亡くした経験があります。
似たような経験をお持ちの方は、身近に同じような経験をされた方とお話をすると、心が楽になると思います。
話は戻りますが、向井さんの講演
『がんと向き合う~自分の身体と時間を大切に~』
では、自分を大切にすることを多く語っていました。
人間は、いずれ死を迎えます。
いずれは、患者になります。
このことを知っていて生きている生物は、人間だけなのです。
いずれ死ぬことを知っていながら、私たちはより長く生きる努力はしません。
死を怖いと思い、遠ざけてしまいます。
自分を大切にするということは、健康でも健康ではなくても一緒です。
自分を愛して、自分の身体をいたわることです。
そして、今頑張ってくれている身体をぜひほめてくださいと言っていました。
向井亜紀さんが教えてくれたことは3つありました。
1.早期発見・早期治療
2.気の持ちよう
3.覚悟はし続けない
ということでした。
3の覚悟はし続けないというのは、覚悟をしたらその覚悟をどっかにしまってくださいというもので、その覚悟を毎日思わないようにするということです。
この3つを実践すれば、会場に来ている方々の寿命は10年長くなるでしょうとアドバイスをくれました。
自分の身近な方々から、身体を理解し、いたわり、大事にしていくことを伝えることが必要と感じました。
皆さんも、自分と向き合ってみませんか?
より自分について理解し、行動しましょう。
とても勉強になった講演会でした。
http://wiglab.jp
※講演会の内容は、WIGLABスタッフが参加して感じた内容になります。
※講演会すべての内容とは、同じではありませんのでご了承ください。