唾棄 | wiggin's truth

唾棄


電車が遅れている。

車内アナウンスがうるさい。
乗客もうるさい。

ツライ。

目の前の席が空いた。
座ろう。

あー、
なんとなく、目の端に年配の婦御人が映る。
あー、なんか気付いたら「どうぞ」なんて
目の前の席を勧めてる俺。

にこやかでもない
さわやかでもない
はにかんでさえいない。

今日の俺は、HPもMPもほぼ0だ。
いわゆる真っ赤っかってやつだ。
今なら、のび太でもタラちゃんでも一撃で俺を地に沈めることが出来るだろう。

満身創痍の痩せ我慢。

「持たざる者」が一体、何を与えようとするのか。

イイヒトのフリにさえ至らない。
決定的にエレガントさに欠けているから。

そんな自分に唾棄したい気分だが、
カラッカラで唾さえ出ないよ。


…なーんて、つらつら書いてても
電車はノロノロで一向に目的地に着かない。

そもそも雨じゃん。

どうりでね…。




 photo by wiggin



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