白昼夢 | wiggin's truth

白昼夢


その日の白昼。
俺の胸に舞い降りた実体のない何か。

実体がないのは始めからわかっていたが
それ以上に感じた 違和感のようなもの。

いま思えば、
その何かには 色が無かった。

あると思い込んでかき抱いたのだが
その時点で 既に色が欠けていたのだ。

俺の身勝手な思い込みに
俺の感覚器は、
真っ赤に点滅しながら異を唱えていた。
「わからないのか?」と。


感覚よりも、意志を尊重した。


その日、俺がこの腕にかき抱いたのは
たちの悪い 白昼夢。
とりわけ愚かな 色のない白昼夢。






 photo by wiggin




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