余裕 | wiggin's truth

余裕


俺もいい加減いい歳なので、
とっくの昔に 己を確立したつもりになっている訳だが
最近いろんなものに引っ張られる。
迷いは無いが、引っ張られる。

引っ張られたところで
最終的な決断に揺らぎはないのだが。

歳のせいなのかなんなのか、
最近の俺は、
引っ張られることに
どうも煩わしさよりも 愉しさを感じている節がある。
引っ張られることを是とする自分がいる。

ちょっと前の俺であれば、
引っ張られることを愉しむどころか
それを全力で避けていたのは間違いない。

迷う羽目になるのが怖くて、さ。

だから常に最短距離を模索してきた。
引っ張られる様な状況は、芽の内に摘み取る様にしてきた。

「マージンとしての余裕」は常に取ってきたが、
それはあくまでも追い込まれないための対抗措置であって、
迷わないための保険に過ぎない。
愉しめる類いの、「気持ちの上での余裕」などでは決して無かった。

その辺が、最近なんとなく変わってきた。

今までは、
いざと言う時の必殺技として温存していたあれこれを
無雑作に披露したくなってる自分がいる。

何十年間も刷り込んできたスキルを開放して
思う存分アドリブを披露する状況に
己が身をさらしたいと云う欲求がある。

時にはノーガードで打たれてみたり、
ギリギリのとこまで追い込まれてみたい。

つまりアレだ。
いまここにある諸々に思いっきり引っ張られて、
それでも迷いのないトコに着地させられるという自負。
そんな達成感めいたものを悶々と欲している。

いやはや、これはなんという傲慢か。

でも、愉しいんだ、これが。

そんな、ヘンタイオッサンの秋。




 photo by wiggin






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