既視感 | wiggin's truth

既視感


なけなしのものを差し出し
かけがえのない対価を得る

しかしその対価は
虚ろの陰で間引かれ
あまつさえ
間引かれた欠片は
なけなしを踏み荒らすなにかに委譲された

我が嘆きは
虚ろの風に希釈され
かたちにもならない

みえているのに
目を逸らす我は
己の嘆きに焼かれ
やがて灰と化す

虚ろの風に連れ去られる




 photo by wiggin






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