施錠 | wiggin's truth

施錠

 
この季節は、
思い出したくも無いことをたくさん思い出す。



心の中で絶叫しながら
唇からは
静かな言葉がポツリポツリと漏れるだけだったこと。

モモちゃんという年老いたマメシバを可愛がっていたこと。
俺がブレンドしたエサだけは、残さずに食べた。
俺は、誰にも言えない心の内を
真夜中に、横に座った彼女にだけ、打ち明けた。
俺が泣くと、彼女も膝に頭を乗せてないてくれた。
「蚊に刺されてかゆい。」と泣き笑いをしたら、
彼女は「わぅん」と笑った。

炎天下の駐車場で
クソ野郎の「嘘の謝罪」を聴いた後、
その脚で健康診断に行ったら、
血圧が190を超えていたっけ(笑)

そして、
最後の最後の
全て整理がついた後の
あまりにも遅すぎた言葉。



壊れたものは直さなくちゃいけない。
こじ開けられた扉も。

でも、ここに合う、大きな錠前が、見つからないんだ。

直らねーよ…。





 












♪ Now Playing ♪



"Shadow"/ Innocent/ タイナカ彩智(2011)












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