雨が教えてくれたこと | wiggin's truth

雨が教えてくれたこと


高校時代。

雨が降ると、俺は学校に行かなかった。

特に、春と秋は。







普通の時間に家は出る。

いつもの電車に乗る。

周りには同じ学校へ通う学生たち。



学校のある駅で、みんな降りてゆく。




でも、俺は降りない。



そのまま、電車に揺られながら

心は、とりとめなく

あちらへ、こちらへ



別に、目的の場所がある訳じゃない。

だから、終点まで。

それ以上進めないのだから

電車を降りる。



改札を抜ければ…

やはり、雨の風景。



学校が嫌いな訳ではない。

むしろ、大好きだ。

雨は嫌いだ。

でも、ついつい見てしまう。

見慣れた風景を覆う、縦縞のベール。






その終着駅で

俺がすることは、ただひとつ。

駅を行き交う人々の観察。



壁を背にして座り込み

ただただ通り過ぎる人々を見つめる



意味なんて無い。



時たま、目を引く人がいれば

そのまま目で追う。

「どうして目に留まったんだろう」

と考えながら。



人は同じ歩き方をしない。

不思議だ。



電話をかけている人を見る。

どうして目の前に相手がいる訳ではないのに

あんな身振り手振りで話すのだろう。



そんなことよりも

どうして俺は

何時間も ここでボーッと 人々を見ているんだろう。



…やっぱり、答えなんて無い。





午後になり、雨が上がれば

俺は、ほっと溜め息をついて

学校へ向かう。



雨が止んだら

楽しい場所へ行きたくなるのだ。

運が良ければ

単なる遅刻だ。






雨が降ると

学校に行かない。



雨が教えてくれたこと。

それは

やっぱり「おまえ」が大嫌いってことだ。

























♪ Now Playing ♪



"ハッピネス"/ at.GRASS VALLEY/ Grass Valley

※ うっ… この曲聴くと、涙ぐむ… (´∀`)