ドイツで個人事業主に課せられる税金

 

ドイツで個人事業主(FreiberuflerやSelbstständiger)が支払う税金は主に以下の通りです:

  1. 所得税(Einkommensteuer):

    • 所得税は、個人事業主の年間所得に対して課されます。
    • 税率は累進課税制で、年間所得が高くなるにつれて税率も上がります。2024年の税率は、0%から45%までの範囲です。
    • 基本控除額(Grundfreibetrag)があり、2024年の場合は独身者で10,908ユーロ既婚者で21,816ユーロとなっています。この額以下の所得には所得税が課されません。
  2. 営業税(Gewerbesteuer):

    • 自由職業(Freie Berufe)には適用されませんが、その他の個人事業主(Selbstständiger)には課されることがあります。
    • 税率は市町村によって異なりますが、通常は約7%から17%の範囲です。
    • 年間所得が24,500ユーロ以下の場合、この税は免除されます。
  3. 付加価値税(Mehrwertsteuer, MwSt):

    • 多くの個人事業主は売上に対して付加価値税を支払います。標準税率は19%で、特定の商品やサービスには7%の軽減税率が適用されます。
    • 売上が年間22,000ユーロ未満の場合、特定の条件下で小規模事業主(Kleinunternehmer)として付加価値税の免除を申請することができます。
  4. 連帯付加税(Solidaritätszuschlag):

    • 所得税額の5.5%が追加で連帯付加税として課されます。ただし、一定の所得額以下の場合は免除されます。
  5. 健康保険(Krankenversicherung):

    • 個人事業主は公的健康保険(gesetzliche Krankenversicherung, GKV)または私的健康保険(private Krankenversicherung, PKV)のいずれかに加入する必要があります。
    • 保険料は所得に応じて異なりますが、公的健康保険の場合、2024年の保険料率は約14.6%です(付加保険料が別途かかる場合もあります)。
  6. 年金保険(Rentenversicherung):

    • 特定の職業(例:アーティスト、ジャーナリストなど)に従事する個人事業主は法定年金保険への加入が義務付けられることがあります。
    • それ以外の個人事業主は任意で加入することができます。

これらの税金や保険料は、事業の種類や収入によって異なるため、具体的な計算については税理士(Steuerberater)に相談することをお勧めします。