コンサルティングファームという職種がある。
この会社の資産とは、目に見えるものではない。一番大事なのは実績であり、レピュテーションであろうと思う。
監査法人や大手法律事務所も厳格な雰囲気を醸し出すデザインになっているのは、オフィスの面構えが与える印象が信用やレピュテーションを生み、それが資産になる業種もある。
コンサルティングファームも同様で、そういう構えを持つ。
コンサルティング会社出身者の中には非常に優秀な人が多いのも事実で、自分も一時期憧れをもったし、嫉妬もした。
しかし、コンサルティング会社も企業であり、売上が立たなければやっていけない。
人事コンサル、ITコンサル、フィナンシャルアドバイザリー、不動産コンサルなど、コンサルと名がつく業種や企業はおそらく腐るほどあるが、実際に自分が使う側に立ってみると、がっかりするようなサービスを提供する会社も少なくなかった。
特に、ITブームの時は、BPRやCRM、SCMなどのスリーレターが並び、それをコンサルティングと称して販売しているケースもあり、コンサル出身者という肩書がインフレしているケースをよく見かけた。
戦略コンサル等という肩書もあるが、戦略そのものの定義があいまいだし、戦略そのものはそれぞれの企業固有の方針を示すものであり、だれもがたどりつく答えは存在しない。同業種の中にあっても、拡大成長を優先する企業もあれば、ニッチな分野を攻める企業もあれば、成長を目指さない企業があってもよい。だから、戦略を誰かに作ってもらうその発想自体がまあ、どうかな?なんて思っていた。
その中で、コンサルティング会社のパートナーに合う機会を得た。
この会社は監査法人系ではあるが、ある分野では日本で最もレピュテーションの高いファームである。
実際、自分は人間的に尊敬できるコンサルタントの方にも数多くあったが、ファームの威を借るキツネのような人もたくさんあってきた。しかも、事業会社の経験を多く持ち、自分たちで八方手を尽くし、努力をしてきて、それでも何ともならず、困った挙句にコンサルに頼みがっかりした経験を持っていたがため、ネガティブな印象を持っていたが、今回あった人は別格だった。こんなに立派な人がコンサルティング業界の中で奮闘しているのか?というほど関心する人だった。
彼はいう。
コンサルティング業界を虚業で終わらせたくない。
第3者の限界も感じるが、第3者でしかできないこともたくさんある。
ソリューションは対象企業の中にある。あるコンサルタントは、コンサルタントが対象企業に知恵をつけてやるんだというスタンスがあるが、それは間違いだ。業界や事業の経験値は彼らの方が数段細かい部分まで知っている。しかし、我々はビジネスのマネジメントに関してはプロであり、その部分での付加価値を如何に提供していくかにある。
うーん。こういう人もいるんだなと、、コンサル業界は確かに虚業の部分があった。
今どのファームも淘汰の憂き目にあいながら本物だけが残っていくようなタイミングにあるようだ。
ビジネスは生態系である。
一社だけで独立独歩で生きていけるような正解ではない。
その中で、こういう人がコンサルタントであり、第3者であれば、社会的な最適解を提供できるのではないかと思った。