主人公フィリッパ・ラングレーは息子の付き添いで観劇した
「リチャード三世」以降リチャード王の幻影に悩まされる。
もともとの持病、仕事での理不尽、別居した夫との関係で
強いストレスを感じていた。
リチャード三世に強い関心を持った主人公は独学で書物をあさり
研究に没頭するようになる。

まさかの実話で驚き。
ラングレーの行動力がすごいんですね。
何回も逆境に立たされて、普通だったら「もう無理かも」ってなるところを「絶対にリチャード三世の墓を見つける」って諦めませんし、
本人が諦めたときに周りの人が助けてくれたりして。

ラングレーを突き動かしている原動力は「リチャード三世はシェイクスピアで描かれるような悪人だったのか?」という素朴な疑問からでした。

日本でも勝てば官軍で負けた方は徹底的にこき下ろされたり、
木台の悪人として後世に伝えられることが多いですからね。
ひどいものだと本人とまったく関係ない後世の創作が事実として語られたりもしますしそっちのほうが説得力があったりして怖いですね。

主人公役のサリー・ホーキンスは「シェイプ・オブ・ウォーター」で観た女優さんぐらいの認識しかなかったですけど、魅せるものがある役者さんですね。

「リチャード三世」の墓を見つけるまでは狂気的なまでの主人公の行動に家族も周りの人も病気扱いするんですけど、だんだんその熱意、信念に突き動かされて家族も協力的になってくるんですよね。

映画自体はテンポよく話が進むので観やすかったですね。
ラングレーの家族や「リチャード三世協会」の方々ほか、優しいタッチで描かれていて結末はもやっとするとこもあるんですけど、全体的に心温まる作品でした。