戦後のレニングラードが舞台。

元兵士でPTSDを発症した主人公イーヤ、

病院で看護師として働いている。

戦友マーシャの子供パーシュカの面倒を見ていたが

発作のアクシデントでパーシュカが亡くなってしまう。

マーシャは戦場から帰還、パーシュカを失ったことを知り

新たに子供を生むことに異常な執着を見せ始める。


原作未読っす、はい。

上映時間130分とやや長め。

戦争中のシーンはないんすよ。

病院にいる負傷兵たちや街の風景から戦争の痛ましさをまざまざと感じさせる。

度々発作を起こすイーヤのシーンは痛々しく苦い。

映画全体を通した雰囲気がやや暗い(印象っす)。


マーシャの怪演が凄い。

マーシャ自身も戦争により心身共に傷を負っている。

子供の産めないマーシャ、子供が欲しいという切実な願いから

あの手この手の脅しでイーヤを追い詰める。

子供を事故で奪ってしまった罪悪感から、

またマーシャに好意を抱いているイーヤは

マーシャの替わりに妊娠することを強いられる...。


反対に子供を生むために利用された男の子が切ない。

男の子が起こすまさかな展開が物語をクライマックスの序章へ。


お互い兵士として戦場を生きぬいて来たイーヤとマーシャ、

友人、恋人ともちょっと違う、

二人だけにしか分からない関係。


後半重要な場面があって

マーシャがイーヤに対する感情に気づいたり

これからの二人のことを決意表明するシーン。

それがこの映画の唯一の救いというか。

安易なハッピーエンドとも違う。

映画全体から軽々しく語っていけないような一種の畏怖、凄みを感じました、はい。