近年は男性も20代の若いうちに結婚相談所に入会するケースが珍しくありません。女性の場合は、早く結婚して専業主婦になりたいという人が昔から一定数いました。

 

一方、男性は30代以降で周りが結婚するようになって、自分も結婚した方がいいのではと婚活を始めるパターンが一番多かったのです。 【写真】『ザ・ノンフィクション』婚活回で密着された男性 炎上した「夫婦ならラブホ」の真意を振り返る  ただ現在は、特に年収が低い人ほど若いうちに婚活を始めます。将来的に年収がそれほど上がる見込みのない職業の男性は、「若いうちじゃないと結婚できない」と思っているのです。 

 

 

 大阪の男性会員(23)の例を紹介します。彼は祖父母と生活していました。正社員採用にはならず、社会保険にも入れていない非正規雇用で年収が300万円。大阪で開催した私のセミナーに参加した彼から、セミナーの後のカウンセリングで、「早くしないとライバルがどんどん増えるし、彼らは年収がどんどん上がっていく。自分は年収が低くアピールできるものもないから、早く行動を起さないと結婚できなくなる」と相談を受けました。  

 

そこで私はこうアドバイスしました。「武器がないなら、同居の80歳のおばあちゃんに料理を作ってもらっていないで、お料理も洗濯も自分でやって、まず家事がしっかりできるようになってください」。  その後彼は当社に入会し、若いこともあって家事をきっちりできようになり、数カ月後には”家事能力”を武器に年収310万円の同世代の女性と結婚しました。2人で合わせて年収600万円を超えますので、彼らの希望通りの生活ができています。  彼のようなタイプは、早く結婚したいとか子どもが欲しいという明確な目的があるので、恋愛はしません。いきなり結婚します

 

少しでも若いうちに子どものいる家庭を作りたいと思っているのです。そのほか、付き合いの深い同世代の友人たちの結婚が早い場合、若い男性でも焦りを感じ、結婚相談所にやってきます。  

 

反対に、大企業勤務で今後高収入になっていくことが予想される職業の人は晩婚の傾向があるとも言えます。出世街道を貫いていくような人は、若いうちは結婚を全く考えられないということもあるのでしょう。だから弁護士や医師も、40歳以上になってから結婚する人が少なくないのです。