「令和4年人口動態統計」によれば、日本の2022年の全国の婚姻件数は50万4878組で、>離婚件数は17万9096組。

【離婚件数÷婚姻件数】で>離婚率を出してみると、その数値は35.5%。すなわち、結婚したうちの3組に1組くらいが>離婚していることになりますから、意外に高い割合ではないでしょうか。

筆者が運営する夫婦仲相談所には、危うい夫婦仲の相談者が訪れますが、逆にいつも仲良しラブラブ夫婦を取材することも多々あります。その際に筆者が必ず観察するのは奥さんのほう。心理学で言うミラー効果で、妻がヨイショ上手だと、夫もそれに応えてプラスのアプローチを始めるからです。

絶対に手放したくない妻の特徴とは?

離婚とは無縁で、結婚後何年経過しても新鮮な夫婦の関係性を保っていけるのは、どんな男女なのでしょうか。

既婚男性に「自分が絶対に手放したくない妻の特徴」をヒアリングし、なかでも多くの声があがった5つの「魔性妻」の特徴をご紹介します。
 

「魔性妻」の特徴1. 聞き上手・リアクション上手

「男がクラブとかキャバクラに行くのは、女性とあわよくばエッチなことをしたいとか、そんな理由じゃないんですよ。ただ、自分の話をうなずきながら楽しく聞いてもらいたいだけなんです」(30代男性)

「夫婦の会話」に関する本音や要望が、多くの夫たちから出ました。コロナ禍の「ステイホーム」を経験し、ひとつ屋根の下で顔をつき合わせることが長くなったあの時期、「夫婦で楽しく会話できること」がどんなに貴重で、かつ難しいことであるかを多くの夫婦が身をもって感じました。

男性たちからは、
「話下手な俺の話も、笑顔で聞いてもらいたい」
「僕の目を見て『うんうん』とうなずいてほしい」
「渾身のギャグには、ぜひ大笑いしてほしい」
「俺がヘンなこと言ってもバカにしないでほしい」
など、具体的な要望が多くあがりました。

これは裏返せば、いかに世の中の妻がニコリともせず、目も合わせず、薄いリアクションで夫の話を聞き流しているかという証拠。クラブやキャバクラに行かなくても楽しく話ができる家庭を作ってくれる妻は、夫にとって「絶対に手放したくない」妻です。

ちなみに筆者もたまに銀座のクラブに行きますが、プロの接待の仕方は見習うべきことがほんとうにたくさんあります。

リアクションは心から楽しそう。さりげないスキンシップで「あらやだ」と甘える。真剣な話題のときはマジ顔で話を聞く。わからないことはちゃんと尋ねる。5分に一度はヨイショトークを投げかける。見事な立て方です。
 

「魔性妻」の特徴2.「女」でいることを忘れない

「子供に対しては『母』でいてほしいけど、俺の前では『おかん』にならず、『おんな』でいてほしい」(40代男性)

何ともわがままでぜいたくな要望ですが、これが世の夫たちの本音。妻には「母」でもなく「同士」でもなく「仲間」でもなく「子育て共同体」でもなく、「女」でいてもらいたいのです。

ここでの「女」は、もちろん性的な魅力も含みます。異性としてドキッとさせられる、ムラムラする、触れたくなる……。エロスは夫婦の愛情をキープするための重要なエッセンス。

子どもたちの前では明るく元気なお母さん、でも夫と二人だけの時は、どこか色っぽくて、ちょっと頼りなくて守ってあげたくなる女性。こんな妻を手放したいわけはない。
 

「魔性妻」の特徴3. ポジティブで褒め上手

「長い人生を一緒に過ごすパートナーとして、どんな時でも明るくいられる資質は必須ですよ。それに加えて、俺の良い所を褒めてくれる人だったら、さらに最高。いくつになっても褒められたいよね。職場では褒めてもらえないもん」(40代男性)

コロナ禍しかり、各地で頻発する天災しかり、さらには病気やケガ、子どもの非行、仕事や経済の好不調など人生は山あり谷あり。

そんな時、心配性でネガティブで、不安や愚痴をパートナーにぶつけるばかりのメンタルが弱い・重たい妻では、せっかく上向いた運気も引きずりおろされてしまいます。

波風があっても精神的に安定し、物事を前向きにとらえられる妻は、どん底にあっても「このあとはただ上がるだけ」とこぶしを握ります。そんな妻は、人生を共に歩いていく存在として、絶対に手放したくはないでしょう。
 

「魔性妻」の特徴4. スキンシップが多め

「隣を歩きながらふと腕を絡めてきたり、『お疲れさま!』と肩を揉んでくれたり、ハイタッチで喜びを分かち合ったり、照れながらバックハグしてきたり、そのたびにこの年になっても妻を『かわいいな』って思えるんです」(50代男性)

>ミドルエイジになっても、枯れるどころかスキンシップマシマシのご夫婦、素敵です。しかもそのスキンシップが妻主導であることがポイント。ここが魔性要素の重要な点です。

基本的に、男性はスキンシップが大好き。しかし、今どきは「セクハラトラブル」予防もあって女性に触れる機会もなく、「どうやってスキンシップをしたらいいかわからない」という男性も急増中。

「夫からのスキンシップがない」などと悩むぐらいなら、妻からどんどん仕掛けるのが正解。それに誘発されて、スキンシップが苦手な男性も、自分から安心して妻の体に手を伸ばすようになります。

男性をそんな風に誘導してくれるスキンシップ上手な女性は、まさに手放してはいけない貴重な存在です。
 

「魔性妻」の特徴5. 他者に媚びない

「冷たいわけじゃないけど、甘くはない。こちらが真剣じゃなかったり、嘘をついたりするとちゃんと見破ってきちんと指摘される。大切にしないと僕を捨ててどこかに行ってしまうような雰囲気がある」(20代男性)

優しいけど甘くはない。甘え上手だけど自立している。褒めてくれるけど媚びはしない。そんな「一筋縄ではいかない女性」は、男性にとって追いかけたくなる魅力があります。

簡単に自分の手の内に収まらないからこそ、手に入れたくなる。猫のように「自分の距離感」を変幻自在に変えて相手を翻弄する。そんな複雑な魅力を持つ妻は間違いなく「絶対に手放したくない妻」です。
 

まとめ

時代とともに「絶対に手放したくない妻」の姿も少しずつ変わります。妻自身の言動もどんどんアップデートして「魔性妻」度を高めてみてください。