今回は、好きな人から選ばれないと悩む女性の「婚活ストーリー」を紹介してもらいます。 ※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しております。 【働く女性の婚活百景 ♯5】

「自分を好きになってくれる相手」で妥協すれば、結婚できる?

I実さんは、電子機器メーカーの事務職。おっとりしていてかわいらしく、愛想もいい女性です。 本人も周りにいる人たちも、「いずれは自然な流れで結婚するだろうな」と思っていましたが、気づけば40歳に。「どうして結婚していないのかわからない」とよく言われるし、誰よりもI実さん自身がいちばんそう思っています。 I実さんの悩みは、「どうでもいい人からは愛されるのに、好きな人からは選ばれない」こと。 「告白してくれるのは友達以上には思えない人ばかりで、好きと言われても嬉しくありません。私がいいな、と思う人には彼女がいたり、相手にされなかったり……。こういうことがあまりにも続くので、一生このままなんじゃないかという気がしています。私、もう40歳ですし、結婚するためには、好きになってくれる相手で妥協するしかないのでしょうか」 I実さんの話を聞いて、私が気になったのは「妥協」という言葉です。婚活女性のなかには、I実さんのように「妥協して、自分を好きになってくれる相手を選べば、結婚できるはず」と思っている人がいますが、それは相手にも自分にも失礼な考え方です。 結婚は、妥協すればできるというものではありません。 私の経験上、アラフォー以上の婚活女性が「この人でいいや」と妥協して選んだ相手と成婚に至るケースは、非常に稀です。 その理由は、「この人でいいや」と相手を見下す気持ちが、たとえ口に出さなくても相手に伝わってしまうから。 考えてみてください。「結婚するために、この人で手を打とう」という思いで自分を選んだ相手と、人生を共にしたいと思えますか。答えはノーですよね。 誰だって、自分のことを一番に考えてくれる相手と結婚したいはずです。

 

 

「好きな人に選ばれない」人が陥りがちな思考パターンとは

では、どうすれば自分が好きになった相手に好きになってもらえるのでしょうか。 I実さんのように「どうでもいい人には愛されるのに、好きな人には選ばれない」という人には、2つの思考パターンがあります。 ◆1◆ 自分で自分に「私はどうでもいい人に愛されて、好きな人には選ばれない」というレッテルを貼っている よく話を聞けば、I実さんが「どうでもいい人からは愛されるのに、好きな人からは選ばれない」という経験をしたのはほんの2、3回。それをまるで「いつもそう」であるかのように思い込んでしまっていました。 人生は、自分が思い描いたとおりになります。自分で自分に「私は結婚できない」とか「好きな人には選ばれない」というレッテルを貼ってしまうと、そのとおりの現実を招くのです。 よく自分の恋愛や婚活がうまくいかないことを自虐ネタにしている人がいますが、これをやっているとますますうまくいかなくなります。 「好きな人からは好かれず、そうでもない人からアプローチされる」というのは、珍しいことではありません。 「よくあること」と割り切って、「自分はずっとこのままかもしれない」などという思い込みを手放す必要があります。ネガティブな思い込みを手放す方法は、あとで説明しますね。 ◆2◆ 好きな人の前で、素の自分を出せない I実さんは、「本当の自分を見せたら、好きな人に好きになってもらえない」と思い込んでいました。だから、好きな人といるときは、無意識のうちに「男性受けがよさそうな女性像」を演じてしまうのです。 たとえば、I実さんは、好きなものにとことんハマる性格です。最近はラーメンの食べ歩きにハマっていて、話題のお店には1人でも行列に並びます。好きなラーメンのお店や味のことを語り始めると、あまりにも熱くなって止まらなくなります。 ところが、「好きな人の前で、ラーメンの話はしないほうがいいよ」と友達にアドバイスをされたこともあり、好意を持っている男性の前でラーメンの話題は封印しています。食事に行くことになったときも、もちろんラーメン屋ではなくて雰囲気のいいデート向きのお店を提案します。 ですが、これは逆効果。自分の前で本音を隠してとりつくろっている相手とは、心理的距離が縮まりません。好きな相手の顔色をうかがって自分を抑えている人よりも、自分の気持ちを素直に伝えられる人のほうが、恋愛をスムーズに発展させることができます。 一方で、職場の同僚など、I実さんにとって「どうでもいい」相手とは、屋台のラーメンにも誘えるし、思う存分「ラーメントーク」ができるのだそう。 I実さんが告白されたのは、そんな「どうでもいい」同僚の1人からでした。 I実さんは、彼に対しては素の自分を全開にして、本音で話すことができます。だからこそI実さんの魅力が相手に伝わったのでしょう。

 

ネガティブな思い込みを手放すための自分への「言葉がけ」

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自分で自分に貼ったレッテルを剥がし、思い込みを手放すというのは、頭ではわかっていても簡単にできることではありません。

一度は手放したつもりでも、ふとしたきっかけでまた元の思考に戻ってしまうこともあります。

それには、「自分は、愛する人に愛されて結婚する」などのポジティブな言葉で、ネガティブな思い込みを上書きするのがいちばんです。

具体的な方法を紹介します。鏡の中の自分に向かって、自分がかなえたいことを言葉にして伝えましょう。

「私は、理想の人に愛される」

「私は、理想の人に愛されて結婚する」

「私には、理想の人に愛されて幸せになる価値がある」

鏡を見るたびに、自分に向かって言葉をかけてあげてください。3週間も続ければ、ネガティブな思い込みが外れ、意識が変わるはずです。

ちなみに、このときネガティブな言葉を使わないように気をつけてください。

「素の自分を出したら好かれない、という思い込みを手放す」

などと言ってしまうと、「素の自分を出したら好かれない」という言葉がインプットされてしまいます。ポジティブな言葉で、ネガティブな思考を上書きすることがポイントです。

 

内面に自信が持てるようになり、新たな出会いも

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その後、I実さんは「自分は好きな人には愛されない」という思い込みを手放すために、鏡の中の自分に言葉をかけ続けました。

「素の私は、好きな人に愛される」

毎日そう言い続けていたら、自分の内面に自信を持てるようになったそうです。

最近、I実さんは「スポーツクラブでときどき話をする同い年の男性のことが気になっているんです」と話してくれました。

一見好みのタイプではないけれど、話しやすくて、彼の前では素の自分でいられるのだそうです。

もともと自他ともに認める〝面食い〟のI実さんでしたが、「自分の内面に自信が持てるようになったら、相手の外見はあまり気にならなくなりました。内面で共感できるかどうかのほうが大事ですよね」と意識が変わりました。

その後、彼から食事に誘われて、2人で会うようになったというI実さん。大好きなラーメン屋巡りも、一緒に楽しんでいるそうです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。