婚活で知り合った男性に待ち伏せされる
婚活でしくじる女性が努力していないとは思わないけれど、努力の方向が違う女性は多いなと感じます。数年前に相談にいらっしゃった佳子さん(仮名・39歳/医療機関勤務)もそんなお一人です。 「今までお付き合いの経験はありません」という佳子さん。30代前半から始めた婚活は6年目で、結婚相談所は2つ目に登録中でした。聞けば、変な男性にばかり会ってきたそうです。 ある時アプリで知り合った男性とデートの場所を決めるのに、最寄り駅を聞かれました。すると後日その男性が、離れたエリアに住んでいるはずなのに、最寄り駅で待ち伏せしていたのです。
男性不信になり、たびたび婚活も休んできた
個人情報の管理も含めしっかりしている結婚相談所に登録したはずなのに、1時間ぐらいと時間が決まっているお見合いで2時間近く話す男性がいたり、勝手に個人情報を調べて職場を特定されたこともあったそうです。 待ち伏せされたらそりゃ怖いですよね。悪いのはあちら側だし、佳子さんは被害者です。男性不信に陥るのも分かります。 嫌な思いをすると、佳子さんは婚活をお休みしてしまうことが多かったそうです。数カ月から、1年近く婚活を休むこともあったとか。そのため婚活期間は6年と長いのですが、会っている男性の人数はさほど多くありませんでした。
悪い縁を断つ「縁切り神社」を巡るために京都へ
婚活を休むことは悪いとは思いませんが、出会う場から離れてしまうと、婚活再開がおっくうになってしまって幽霊会員化する女性も少なくありません。その点、佳子さんは占いに行く習慣があるので「○月ごろ出会い運がいい」と言われたタイミングで婚活を再開するようにしていたそうです。 そして神社巡りも好きな佳子さん。最寄り駅で待ち伏せする男性に会った後は、縁切り神社として有名な京都の安井金比羅宮と貴船神社に行きました。 首都圏の縁切り神社も有名どころは攻略済みだという彼女。「京都の菊野大明神は効果ありすぎるって有名だから最終手段にとっておいた」そうですが、結婚相談所でお見合いを長引かせる男性に立て続けに会ってしまった時、ついにこちらも訪れたそうです。 そして佳子さんは39歳まで結婚していないことを「菊野大明神が強力すぎて、良い縁も切りすぎちゃった」と解釈していました。 佳子さんはパワーストーンブレスレットも着けていました。「人に会うといろいろ受けやすいから」なのだそうです。
気が弱く見え、ハラスメントを受けやすい
佳子さんは髪の毛がうねり、ちらほら見える白髪は根元から5センチ以上伸びていました。眉毛はぼさぼさで、まぶたにムダ毛が点在する三角眉。ファンデーションは塗っていますが、血色もツヤもなく、39歳という実年齢よりだいぶ上に見えます。 痩せているのですが、服がオーバーサイズでおしゃれに見えず、ただ貧相な印象になってしまうのです。聞けばブラジャーはつけておらず1900円のカップ付きキャミソールだそう。バスト位置が低いため、より猫背に見えています。 まだ30代ですが、50代と言っても通用しそうな見た目なのです。 もちろん、待ち伏せしたり、相手の都合を考えず長時間話す男性の肩を持つつもりはありません。ただ、佳子さんは自分に手間をかけているようには見えないため、気が弱く見え、軽く扱われやすい容姿なのです。逆に言えば、見た目を変えるだけで、扱われ方も変わるかもしれません。
きちんとメイク=厚塗りじゃない。まずは眉毛の手入れから
外見のことを佳子さんに伝えると、「そういえば、よく知らない人からは主婦に思われることが多いですね。お化粧ってたくさん塗るのは好きじゃないんですけど」と言われました。 「塗ることが着飾ることじゃないんですよ。佳子さんの場合、それ以前の土台が未開拓で要らない毛がたくさんあるから、まず眉カットしてもらえるところに行こう。3000円ぐらいだから。下着は採寸してもらうだけでいいので、一度ブラジャーのサイズを採寸してもらいに行ってみよう」 佳子さんの化粧ポーチも見せてもらいましたが、1000円前後の安いコスメが多く、外見のためにお金をかけた経験があまりないことがうかがえました。佳子さんのような方は、容姿に手間をかけて得をした経験もなく、お金をかけてまで外見を変えようとなかなかしません。
まさか外見に問題があるとは思っていなかった
ご相談に来て数日後に、眉カットにいった佳子さんから写真が送られてきました。「眉毛を変えただけなのに、目がクリっとして見えます!」だそうです。そして下着もきちんと採寸に行って、サイズの合ったブラを着けることでスタイルがよく見えることも分かってもらえました。 「外見のことは結婚相談所でも言われなかったし、そこに問題があると思っていませんでした。職場は医療機関だからみんなあまりお化粧していないし、これで問題ないと思っていました」と話す佳子さんに、私は婚活の現実を伝えました。 「職場はそうだと思うんだけど、丸の内OLとか華やかな女性とも比較検討されるのが婚活なんです。医療機関勤務だから地味でも仕方がないなんて、相手は思ってくれないんですよ。写真を見て興味を持って初めて、プロフィールを読むので。結婚相談所だって外見のダメ出しは会員が傷つくし、会員の方から質問しないとアドバイスしないところが多いですよ」
運のせいにすると、自分で改善できるところが見えなくなる
佳子さんはその後メイクも習い、パーソナルカラー診断や骨格診断も受けて洋服も見直し、そして最近結婚されました。佳子さんが2万円のスカートを購入した際に「こんなに高いスカートを買ったのは初めて」と言っていたのを思い出します。 神社巡り、占いが悪いとは思わないのですが「運が悪い」と真っ先に思うと、自分で改善できるところを見落としがち。 他にも引き寄せの法則やスピリチュアル、占いにどっぷりハマって結婚できるように祈って待っていたという女性が相談にいらっしゃったことがありますが、服の毛玉に気が付かないなど清潔感の基準が低い人が多かったです。 婚活パーティーで男性からはいないものとして扱われたり、彼氏と思っていた男性が結婚していたとか、職場でモラハラを受けたという方もいました。もちろん悪いのはそういう扱いをする人なのですが、自分を手間をかけていないと被害者になりやすい傾向がたしかにあります。 社会の風潮は外見の指摘をしない方に移行しているのに、婚活市場のルッキズムは加速しています。本人は「なぜか変な人ばかり寄ってくる」と思う方は、もしかしたら運じゃなく外見のせいかもしれませんよ。