インタビューに応えてくれた「NOHAIRS」の高山芽衣さん

 悪口の定番と言えば「チビ」「デブ」「ハゲ」ですが、皆さんもこれらに限らず“コンプレックス”に悩まされたことはありませんか?  

 

現役モデル・グラビアアイドルの筆者(麻衣阿)は「若白髪」に悩まされてきました。

 

周りの目を気にして、染めたくないのに髪を染め続けることに疑問を感じる一方で、ありのままの姿で人前に出ることに対する恥じらいも感じていました。そんなコンプレックスの克服法を知りたい!  ……ということで、

 

今回はコンプレックスの代表のひとつである「薄毛」に特化したWebメディア「NOHAIRS」(ノーヘアーズ)を運営するPassion monster inc.代表、高山芽衣さんに話を聞きました。

コンプレックスがあっても幸せに生きるには

――まず、薄毛特化型メディア「NOHAIRS」をはじめたきっかけはなんですか? 高山:もともとアパレル会社に勤めていて、当時から見た目と中身は関係性が深いなと感じていました。そして、街で見かけた薄毛の方ががんばって髪の毛を隠しているのを見て、おそらく自信がないんだろうなと思ったんです。でも薄毛だからといって自信を無くす必要は無いし、隠さなくてもその人の魅力が変わるわけではない。それなのに薄毛へのコンプレックスが大きかったり……カッコいいロールモデルがいるかっていうと確かにいないなと思って始めたのがきっかけです。 ――ずばり、薄毛ライフを楽しむためのポイントを教えてほしいです。

 

 

 高山:今の自分でどう勝負するのか、見た目も内面も含め、何を目指して何を諦めるかっていうところだなと思っています。まず、薄毛か薄毛じゃないかで、決定的に何かが決まるとか、レッテルを貼られるとかそういうのはないんです。もちろん、第一印象もあると思いますが、でもそれって薄毛だけじゃなくて、後天的なことや、なりたくてもなれないものってそれぞれ皆さんあると思いますので。

 

 ――確かに、太りやすいとか、歯並びが悪いとか、遺伝の要素もありつつ、乳がんで胸を無くしたとか、事故で脚を失ったとか、人間それぞれにありますよね。

 

 高山:ショックなのはわかるんですよね。もともとあったものが無くなるって普通に嬉しいことではないじゃないですか。今まで以上にコストも余計な気も使わなきゃいけないわけだし。歳を重ねたらいろんなことがあるわけなので、特別に「ハゲだから~」みたいな、「悩んでんだよ、こっちは」みたいなことを言い続けていても、何も変わらないというか、そこで止まってしまうんですよね。

 

 

 ――では、どうしたら良いんでしょう? イケてるハゲになるためのファッションとかスタイルとかあるんでしょうか? 

 

 

高山:髪型で楽しむって話ではないと思っていて、(根本的には)まず自分自身が変わる、それと同時に周りの環境も変える……自分がどんなにポジティブでも結構キツイと思うんですよ、周りに否定されたら。そのふたつがありますね。

 

 

“自分を受け入れること”の大切さ

高山:じゃあ、どう楽しむかっていうと、まずは自分を受け入れることかなと思っていて。

例えば、どんなに恵まれた容姿だったとしても、自分のことを受け入れてない人ってどこか自信がなかったり、誇りがなかったりするじゃないですか。薄毛になりたくてなった人はもちろんいないんですけど、なってしまったものはしょうがないし、まずは『今の自分を受け入れる』。もしも生やしたいなら『生やすためには何かできないか』、生やさないんだったら『どうやったら自分を好きになれるか』などを考えてみる。  

その先の選択肢はいろいろあると思うので、薄毛になったからもう何もできないよねって話ではないところに目を向けると良いのかなと思います。

 

カッコよくなりたいんだったらカッコよくなるようにすればいいと思うし、見た目を気にしなくていいんだったら気にしなくていいと思う。バーコードヘアの人も周りがどう思っていようが、本人が良ければ全然それで良いんです。

 

 

薄毛はモテない? それ以前に“言い訳”をする人間はモテない

――なるほど。ただ、そうは言っても本人としては根が深い問題で、簡単には受け入れられない気もするんですが、もう少し具体的に自分を変えるためのヒントなどはありますか? 

 

高山:「ハゲたら女性に嫌われる」とか思いがちなんですけど、実際、女性としてはそこで全てを判断していない。それは“思い込み”なんです。好き嫌いはもちろんありますけど、もしも好きな人が薄毛になったら、嫌いになるかといえば、そうではない。  じつは、考えすぎて、逆にコンプレックスを強めてしまっている。

ですので、必要以上に悩んでいる人もいたりすると思います。

コンプレックスの類は、だいたい杞憂なんです。気にしたところで仕方がない。ただ、ハゲているからモテない、みたいに“言い訳”にしてしまっている場合もあると思います。

 

 

 ――確かに、髪や外見を言い訳にしてしまうことで、かえって非モテな人生に舵をきってしまいそう。言い訳して生きる人間って、単純に魅力的じゃないというか、それって本当に負のサイクルですよね。 

 

 

高山:そうなんです。様々なコミュニティを見てきましたが、中には外部を遮断する傾向にある人もいて。まるで自分が被害者のような感じで、そうなる気持ちもわかるんですけど、余計なストレスを自分でうんでいるのかもしれません。  

外見は大事なんですけど、内面も同時に穏やかにしていけたら良いとは思っていますね。もちろん、攻撃してくる人の言葉なんてまったく聞く必要はないですし、それを相手にしたところでレベルが同じになっちゃうなと思います。

 

 

 ――TikTokとか見ていても思うんですが、おじさんでもおばさんでも素敵な人は素敵だなって。量産系美女とか、流行を追って人の真似ばかりしている人よりも、個性があったり、“人生を楽しんでいる人”のほうが正直よっぽど面白いなって思うんですよね。

 

 

 高山:その点に関しては、NOHAIRSとしては、むしろ、「本当は流行りに乗っかりたいけどこんな自分じゃダメかもしれない」とかいうのは、すごくもったいないなと思うんですよ。流行りに乗ってみたり、人の真似してみたり、やってみて気づくこともあるはず。 

 

――なるほど、やりたいことはどんどんチャレンジってことですね。

 

 

 

周囲と尊重し合える関係を築く

――恋人や家族から、スキンヘッドにすることを反対されて悩んでいる人の記事も読んだのですが……。

 

 高山:(他人は)あんまり関係ないですよね。そこを許容する関係性を本当は周りと作れたら良いと思うんですけど……自分の選択を尊重し合える関係性を作るのが、なんの選択においてもベスト。自分の意思を伝えたり、コミュニケーションを取っていく必要がありますよね。  

 

 

* * *    自分を固定観念から解き放つこと、周囲と良好な関係を築き上げること。

 

これらは他のどのコンプレックスにも共通して言えることではないでしょうか。

 

いま思い悩んでいる方がいたら、まずは自分を受け入れることからぜひ始めてみてくださいね。