「子供部屋おばさん」が結婚できない理由
バツイチ先生(以下、×)――編集者と、周りで独身の人って実家暮らしのことが多いよねと話していたのですが、結婚相談所でもその傾向はありますか?
植草さん(以下、植草)――
いわゆる「子供部屋おばさん(成人後も実家の子供部屋で暮らしている女性のこと)」は、ほんとに多いですね。都心在住者は家賃が高いでしょう。だから年収が800万円以上あっても親元に居続けることも多い。
で、家に帰ったら小学校のときと変わらずに、ご飯の支度ができていて、洗濯物も畳んで置いてある。その状態のままずっと来ちゃっている。
親の方も、娘がアラフォーともなると、老後の面倒をみさせるために可愛がって手元に置こうとする。もう絶対に出すもんか、って。
でも娘は密かに結婚したいと思っているから、うちに来るんですね。
で、母娘で毎週末エステに行ったりして、娘がここに来るときも、「ママが迎えに来てる」とか言うんですよ、46歳でね。 ×―そういう女性はどうやって親離れして成婚して行くんですか?
植草――いや、もう大変。ものすごくやらかします。行儀がなってなくて、大人になりきれてないことがあるんです。たとえば東京の親元に住むアラフォー女性との顔合わせのために、お見合い相手が九州から飛行機で東京まで来てくれたときのこと。羽田空港から品川までモノレールで来て「品川で会いましょう」と待ち合わせ。その場合、空港まで迎えに行って、菓子折りのひとつでも持ってお礼を伝える気遣いがあっても良いですよね。相手はわざわざ自分のために出向いてくれるわけですから。それなのに、品川で待ち合わせした上に、彼女が遅刻したんですよ。
×――え~、それはないですね。
植草――ランチの場所も、男性側が予約を取ってくれた店。それなのに、その女性は食べ物の好き嫌いが多くて、ご飯を鳥の餌みたいに突っついては、いっぱい残したんですって。相手の男性は翌日にうちに来て御立腹ですよ、「とんでもないのを紹介してくれたな」って。当然ですよね。だけど女性は女性で、「あの男、とんでもないんですよ」って言うの。「私はランチでそんなにいっぱい食べられないのに、向こうが勝手にコース料理を予約してた。食べたいものを聞いてくれればいいのに、何て気が利かない人なんだ」って
。 ×――それは……スーパー過保護に育てられた結果、ってことなんですかね。ご本人に悪気はないと思いますが……。
植草――そういうことですよね。これはほんの一例で、ほかにも100個くらいエピソードがあります。
40歳を過ぎて婚活市場で勝負するのに必要なのは「美意識」!?
×――すごいですね……。ほかにアラフォー以上で結婚しにくい女性の特徴ってありますか?
植草――まず、美意識が低い。そもそも一般に、女性が結婚する年齢のいちばん厚い層は26歳です。少し酷ですが、世の中の人は、35歳を過ぎたらもう結婚しないものだと思いがちなんです。40歳や50歳で結婚するって、簡単じゃない
<>。40歳を過ぎたら、統計的には100人にひとりしか結婚できないんだから。それなのに20代に混じって同じように婚活するには、相当の努力が必要。
×――年齢とともにハードルがどんどん上がって行くんですね。
植草――20代、30代、40代の女性が並んでいたとしたら、30代の男性が選ぶのは、やはり20代になってしまいます。それをわかっておらず「私はまだイケるわ」って思っている女性が多いですが、恐れ多いこと。アラフォー以上で結婚したいのなら、ものすごく、年齢と反比例した努力をすべきですね。
×――じゃ、じゃあ、逆に40過ぎても結婚できる人っていうのは……?
植草――普通以上に美意識が高い人。ちなみに美容に賭けるパワーは、10代、20代で、30代が飛んで、あとは40代、50代。美容整形外科と美容皮膚科の顧客の3割は40代~50代で、20代に並ぶそう。美意識の高いアラフォー、アラフィフは、ものすごく美容に力を入れているの。
×――30代は努力しなくなるんですか?
植草――女性は15歳くらいから結婚するまで、美意識が高くなり綺麗にしてますよね。でも30代になると、主に仕事が忙しいという理由で努力を怠りがち。髪の毛ひとつに縛って、長いスカート履いて。一方、10代や20代の子たちは、自分自身が「売れる」努力をちゃんとしています。マリーミーの社員の20代の子だってすごいですよ。デートのときなんか、美容院で髪の毛を可愛く巻いてもらって、会社帰りに着替えて香水つけてバッグだって替えて行く。そういうこともせずに、アラフォーになって「これだけ稼いだんだもん、女なんだし結婚できるよね」という女性がよくいますが、「20代の子を見てごらん」と思いますね。
×――そこにアラフォー以上が参戦するには……。
植草――思い出したほうがいいですよ、20代の美意識を。みんな、恐ろしいほどに忘れちゃってるから。
結婚したいなら、相当な美意識と、スタイルキープは必須です。だって老化現象で背中が曲がってくるんですよ
。長年パソコンを見てるから、ストレートネックで首が短くて顔がおっきく見える。歩くときも摺り足になってくるから、足をちゃんと上げて背筋を伸ばして、モデルのように真っ直ぐ前を見て歩くとか、そういうことを意識するといいです。
×――やること、めちゃくちゃいっぱいありますね。「ありのままの自分を受け入れて欲しい」みたいなのは、そもそもあり得ないってことでしょうか。
結婚したいなら、経済力ある女性を目指す!
植草――相手が70歳のおじいちゃんだったら大丈夫。(絶句するバツイチ先生に、一同爆笑) もちろん外見だけじゃないですよ。経済力や人間力も大切です。今は戦争も始まったり、物価や不動産がものすごく値上がったりして、女性も男性も不安な社会。昭和の男みたいに「俺について来い」なんて言う人は皆無で、男性も頼れる女が好き。
相談所で成婚したときに「何でこの子に決めたの?」と聞くと、30代でも40代でも50代でも、男性の答えは、「頼り甲斐があったから」。コロナ禍以降、ここ3~4年は特に>顕著です。
×――決め手は頼り甲斐なんですね、それは意外! 男性にぶら下がらない、経済的に自立している女性が求められている?
植草――<40歳を過ぎて自立してない女性は結婚できません。誰がそんな女性の面倒を見るんですか、っていうの(バッサリ)。
×――その経済力って、どれくらいあればいいんですかね。指標として。
植草――年収600万円の男性と結婚したいなら、自分も同じくらいはあった方がいい。「年収は自分の倍がいい」なんて言う女性には、「あなたは年収400万なのに、年収800万の男性から見た、あなたの価値は何なの?」と聞きたくなります。むしろ女性の方が年収2倍でもいいくらい。女性が年収1000万、男性が600万でも、それでいいんです。結婚しても今と変わらず働き続ける。それで男性がたまに家のことをやってくれて、たまに料理を作ってくれれば、それだけでも楽になるじゃないですか。
×――それ、すごくわかります! 私も年々、そういう思考になってきました。もうお金は、相手が自分の分だけ稼いでくれれば、それで充分(笑)。
植草――収入が自分より高いと、男性が尊敬してくれますからね。数年前に「尊敬婚」について本を書いたんですが、大いにアリだと思いますよ。
外見も内面も磨かないと需要がないだなんて、思っていた以上にシビアで耳が痛すぎる、植草さんのお話。
だけど、これがアラフォー婚活の現場のリアルみたい。次回はさらに、結婚相談所での婚活についての疑問をぶつけるわよ!
