過去に付き合ったのは「だめんず1名」だけ
マッチングサービスはとても便利で効率的にできていると思いますが、婚活が長期化してしくじる人たちの中には「考え方が極端すぎてうまくマッチングサービスを活用できない人」も目立ちます。 3年前に相談に来た婚活歴4年目の舞さん(仮名・33歳/金融機関勤務)もその一人です。恋愛経験は学生時代に告白されて付き合って2カ月ほどで自然消滅した一人だけで、舞さんいわく「だめんず」だったそう。ただ、よくよく聞いたらお互いに「彼氏」「彼女」への憧れから付き合った程度で、元カレだけではなく舞さんも相手にさほど興味はなかったようでした。 その元カレを「だめんず」と呼ぶことに、極端だなと感じました。
結婚希望が2~3年後の男性は「会っても無駄」
彼氏ぐらいそのうちできると思っていたのにできる気配もなく、29歳の時に婚活を開始した舞さん。気がつけば4年目で、結婚相談所は2つ利用、他にもマッチングアプリ、パーティーなどあらゆる出会い方に挑戦したそうです。 舞さんのアプリを見せてもらいました。マッチングして丁寧なメッセージを送ってくれた男性がいたのですが、舞さんはそれに返信していません。 理由を尋ねると、こんな答えが返ってきました。 「この人は結婚希望の欄が“2~3年後”になっていたので、私とタイミングが合わないと思ったから。感覚が違うと思いますし、今から結婚する気があまりない男性との出会いって無駄じゃないですか」
告白されてもいないのに、会う前から断る
ここまで聞いてちょっと極端なのではと思い始めた私は、次のように話しました。 「人の気持ちって動くものだし、2~3年後って思っていてもスピード婚する人もいるし、目安ぐらいでいいんですよ」 「そうなんですか。でも結婚のタイミングが合わなくて別れた人っているじゃないですか」 「そういうケースもありますけど、今までアプリで告白されて付き合った彼氏はいらっしゃるのでしょうか?」 「いません」 付き合ったことはない。なのに、その何ステップも後の結婚の時期を気にしている舞さん。 「結婚のタイミングは彼氏ができてから考える問題だし、告白もされていないのに会う前からそこで全部断っていたら何も始まらないですよね。まず、マッチングアプリって1年後に結婚したくて使うものじゃないですから。結婚願望の確実さを求めるなら結婚相談所だと思いますが、なぜ辞めたんですか?」
自分に100%合うサービスを探して4年も迷走
「1つ目の結婚相談所は、勧誘がしつこくて断り切れずに入ってしまったんです。すぐ辞めました。2社目は、ブスの私はかなり年上の男性からしか申し込みが来なかったんです。条件を緩和しませんかとしか言われませんでした。合わないと思って辞めたんです」 舞さんは自分を“ブス”と言いますが、客観的に見てそんなことはありません。体型も顔も美意識もごく標準的。やりようによってはもっときれいにもなるとは思うけれど、それにしたって極端だなと感じました。 年上男性からしか申し込みが来なかったのはおそらく、プロフィール作成が上手ではない結婚相談所だったからだと思います。プロフィールがいまいちだと年齢しか目立たなくなり、その年齢を「若い」と感じる男性からしか申し込みが来なくなるのです。 とはいえこれは舞さんの落ち度ではなく、結婚相談所の努力不足。でも舞さんは、そうは思わなかったようです。
「もう、結婚無理ってことですよね」
舞さんは婚活パーティーや相席居酒屋にも行き、マッチングアプリはメジャーからニッチなものまで登録したものの、どれも合わないと感じて短期の利用で辞めていました。 「私って、何で出会うのが合いますか?」 「向き不向きはあるけど、100%自分に合うサービスなんてないよ。舞さんのためにカスタムして作られたサービスなんてないんだから極端すぎ。どれもメリットデメリットはあるけれど、完璧主義すぎると何を利用しても合わないし、そういう考え方だとどの男性だって合わないってなるよ。関係は作っていくものだからね」 「職場でも完璧主義って言われます。もう、結婚無理ってことですよね」 「そこも極端すぎ!」 舞さんはいろんな男性に会ってきましたが、その中で「2回会った男性」は2人しかいません。どの男性も、「合わない」という理由で断っていました。最近会ったけれど合わないと思った男性は、趣味がゲームとキャンプでした。 「私はゲームもキャンプもしないので合わなそうだし、この人と結婚してもうまくいかなそう」と、断ったそうです。
自分と異なる人”を「合わない」と思い込まないで
「彼はゲームやキャンプが趣味と書いていますが、数年前に1回やって楽しかった程度かもしれないし、趣味の程度は会って確認しないと分かりませんよね。確認したの?」 「いやしてないですけど」 「相手はパートナーにゲームや趣味を一緒に楽しめることを期待していたのですか?」 「さぁ、合わないって思ったので特に確認していないです。あと地方出身なので合わないと思いました」 またも、極端な白黒思考から来る発言が飛び出しました。 「なぜ、地方出身だと合わないと思うのですか?」 「そういう友達がいないので無理かなって」 「マッチングアプリの“出身地”って、たいていは生まれた場所ってだけですよね。実際は東京育ちかもしれない。知り合いにいないタイプが全て合わない人なら、これ以上は誰とも交友関係が広がらないじゃないですか」 「私、あまり友達っていないんですよ」
同僚からも「視野が狭い」と言われている
舞さんの友人は学生時代の同級生ばかりで、社会人になってからプライベートで会う同僚はいたことがないそうです。業務で必要があればやりとりはするものの、その中でも「早めに相談して」「もっと進捗(しんちょく)報告して」と言われがち。 「これを相談してもいいのかな。でも自分で決めた方がいいのかな」と思い、疑問を明確に言語化できるようになってから相談しようとしてしまう舞さん。そんなところも「視野が狭い」と評されます。 舞さん、そろそろ変わらないと! 白黒思考をどうにかしなければ、彼女の望む結婚は難しいです。
ついに舞さんは、変わる決意をした
舞さんにはまず職場での業務について、6~7割進んだところで進捗報告したり、60~70点でOKにするのを意識することから始めてもらいました。彼女が自身の白黒思考を直そうとするのに、親しくもない男性との出会いを通して成長するより、新卒から働いていて周囲からフィードバックももらえる職場で成長する方が、やりやすいと思ったのです。 それから時間はかかりましたが、舞さんは今年ついにご結婚されました。交際が始まってからも彼について「この人、別れた方がいいですか」「だめんずじゃないかな」と何度か相談されたのが懐かしいです。 舞さんのようなタイプの人は、自分は極端な受け取り方をする傾向があるという事実を、いったん受け入れましょう。そして、100%合う相手も100%合う出会い方もないことを知る。まずはそこからです。