マッチングアプリが大ブームですが、アプリではなかなか結婚につながる出会いがなく結婚相談所に入会する人も増えています。入会検討中の方は無料で相談することもできるのですが、結婚相談所の無料相談会はどんな流れなのでしょうか。 美紀さん(仮名・34歳・有名大学卒・年収700万円)の事例をご紹介します。

「家庭的な女性」に当てはめることをサポートと呼ぶ結婚相談所

「30代で年収500万円以上で一都三県在住の大卒・禁煙男性はこれだけ在籍していらっしゃいます。その中で、お客様の条件の女性を希望する男性は6,700人いらっしゃいますよ」 結婚相談所の女性はパソコンを操作しながら、画面を見せてくれました。 「6,700人もいるのなら、一人ぐらい両思いになれる男性に出会えるだろう」と思い、美紀さんは会員8万人いるという結婚相談所に入会します。手厚いサポートをウリにしており、入会金10万円以上、月会費1万5千円ほどでした。マッチングアプリより何倍もする値段とプロのアドバイスがあることから期待は膨らみます。 「女性は年収非公開が一般的です」と言われて年収は非公開で、相談所が作成した紹介文には「料理が得意で家庭的な女性」と書かれていました。 しかし、登録後に申し込みが来たのは年上の40代男性ばかりです。結婚相談所の仲人にアドバイスを求めたところ「もう少し年齢の幅を広げてみては」と言われました。終始、仲人側から提案やアドバイスをしてくれることはなく、質問をすれば答えてくれる程度だったそうです。

「良い出会いがあるって言ったのに…」相談所への不満

「ほとんどの結婚相談所は、会員女性を『結婚相談所が考える理想の女性像』に当てはめることを『サポート』と呼んでいる傾向があります」 そう指摘するのは、アメブロ公式トップブロガー&大手企業勤務で30代キャリア女性向けスピード婚コンサルタントをしている花凛さんです。 花凛さんは33~35歳であった2017~2019年に婚活をしていました。2018年後半から2つの結婚相談所に入会して活動していましたが、結局マッチングアプリで出会った男性と7カ月後に結婚したのです。 多くの結婚相談所は「マッチングアプリより結婚相談所の方が良い出会いがある」と主張することが多いのですが、花凛さんのところへ相談に来る女性たちは、結婚相談所に不満を持つ女性が多いといいます。

 

清楚で家庭的な女性像に無理やり当てはめる

「入会前に都合がいい情報だけ出して、甘い話をして期待させすぎています。しかし実情は、その期待に見合うサポートがない結婚相談所が多いんです。 『高学歴向け』をうたう結婚相談所もあるけれど、実際にはたくさんある結婚相談所の中で自社を選んでもらうためのブランディングのために高学歴向けとホームページに書いている“だけ”のことが多いと思います」と花凛さんは解説。 「男性が若い女性と比べるからと、これまで築き上げてきたキャリアやオタク趣味を隠して、清楚で家庭的な女性像に当てはまることを押し付けられたと感じている女性が多いんです。気持ちが付いていかないのに、無理やり成婚させようと圧力をかけられたという方もいました」

年間数百件が廃業する、結婚相談所の世界

ブランディングのため、という花凛さんの考えに私もほぼ同意します。 結婚相談所はとにかく競争が激しいのです。簡単に開業できるため、年間1000件以上新規開業しますが、気軽に結婚相談所に入会する人はいないので、集客できず年間数百件が廃業します。 だいたいが「結婚相談所連盟」というところに加盟して開業するため、どこの結婚相談所に入会しても同じ連盟加盟ならば結婚相手を探すための会員データベースは同じなのです。 そうなれば、相談所側は値段かターゲットで差別化を模索するしかないのです。 では実際にハイスペック女性が婚活する際はどうしたらよいのでしょうか?

東大卒男性の主張「ハイスペック女性はモテますよ」

東大卒・外資系コンサル勤務で、結婚相談所Marriage Strategyを運営するコジ東さん(@dontwannawork)に、ハイスぺ女性の婚活について話を聞きました。 「早慶以上の大学を卒業したハイキャリア女性を『ハイスぺ』と定義したとします。そういう大学は男女比で男性の方が多く、恋愛面で女性は有利です。学生時代の彼氏や友達の紹介で結婚してしまう人も多く、高学歴女性がモテないということはないです。 

 

私の周りの男性は皆、配偶者に自分と近い学歴などを求める方ばかりで、女性がハイスペックだから引かれるということはないです。年収も学歴も公開して婚活した方が良いと思います。

 

 高収入女性は引く男性がいるという意見もありますが、それは年代による差でしょう。

 

若い世代ほど、対等な関係を築ける女性を求めハイスペック男性ほど、自立している女性を希望します」

 

 

ハイスペ女性の婚活に、東大卒男性がオススメする方法は

コジ東さんに、加盟している結婚相談所連盟で調べてもらったところ、年収を公開している女性は首都圏在住35歳以下女性で2割程度だそうです。地方や年齢層を広げれば、おそらく1割程度になるでしょう。 コジ東さんに、ハイスぺ女性が婚活する場合のおススメの出会い方を聞いてみました。 「大学時代の友人に紹介をお願いするのははまずやった方が良いでしょう。あとは、数カ月前に知ったアメリカのマッチングアプリ『bumble(バンブル)』もおすすめです。日本で使っているのは外資系勤務や駐在経験がある人、そういう方から勧められたという人ばかりです。バンブルは日本でプロモーションをおこなっていないため、リアルな口コミで広まっていて結果的にハイスぺ率が高くなっています。 これも数カ月前の情報なので、もしかしたら今後はユーザー層が変わってくるかもしれません」(※コジ東さんに取材したのは2022年9月です)

「なぜですか?」と聞ける女性を“頑固な人”と言う仲人たち

結婚相談所の運営者で、コジ東さんのように他社のサービスに明るい人は少数派です。 「なんか違和感があるな」と感じて会員が質問しても、うまく説明できる仲人が少ないのです

 

。多くの結婚相談所は「素直な人ほど結婚できる」と言うけれど、自分たちの言語化の不得手を棚に上げ「なぜですか?」と質問するような主体性があり自分が納得してから動きたい人を、『すぐ行動しない頑固な人』で片づけてしまうこともあります。

 

 

 全ての結婚相談所が女性の年収非公開というわけでもなく、例えばリクルートが運営する「ゼクシィ縁結びエージェント」などコネクトシップ加盟の結婚相談所は、女性もほぼ年収を公開していてお見合いのお茶代も割り勘OKです。 

 

だからといって、こういう結婚相談所は男女平等をウリにしているわけでありません。仲人の介入度が低く会員の自由度が高いため、結果的に「女性はこうあるべきという役割」の押し付けがあまりないのです。

家事力が高い女性はモテるという思い込み

私は、女性だからといって無理に家庭的をアピールしなくても良いと思います。 

 

 

 

『未婚化する日本: ペアーズ共同調査と統計データが示すその傾向と対策』(白秋社編集チーム編著、天野馨南子監修)によると、「家庭的であることの重要性」の認識には、かなりの男女差が見られます(以下、データは本書より抜粋)。

 

 

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 相手に求められていると思っていることと、実際に相手が求めていることの違い 未婚男性/未婚女性(20~30代)

 

 

 ●女性が「相手に求められている」と思っていることベスト5 

 

1. 価値観…性格・価値観が自分と合っている 49.8%

 

 2. 家事…家事や育児をしてくれる・できる 49.8% 

 

3. 愛情…愛情深く、思いやりがある 42.2% 

 

4. 温厚…温厚・温和で穏やか、落ち着いている 36.6% 

 

5. 誠実…誠実である/不倫など不実な行為をしない 30.4% 

 

 

●未婚男性が「相手に求めること」ベスト5

 

 1. 価値観…性格・価値観が自分と合っている 46.6% 

 

2. 愛情…愛情深く、思いやりがある 34.6%

 

 3. 温厚…温厚・温和で穏やか、落ち着いている 29.7% 

 

4. 誠実…誠実である/不倫など不実な行為をしない 28.9% 

 

5. 容姿…容姿がよい(顔立ち・身長・スタイルなど)27.4% 

 

※株式会社エウレカ「日本の未婚化の要因に関する仮説検証調査」より 

 

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女性は男性から家事能力を期待されていると思い込みがちですが、実際は男性が求めることの中で家事力は上位にランクインしていないのです。こんな思い込みレベルでアドバイスする婚活事業者もいるから、結婚相談所はしっかり吟味して選ばなきゃいけない。このことを、賢い方は覚えておいて欲しいです。