「婚活がなかなか思うように進まない…」結婚相談所でめでたく結婚された方でも、このように感じた経験をお持ちのケースがほとんどです。ただでさえ思うようにいかないことが多い婚活。そんな中で更に思い悩んでしまう行動が“こじらせ思考”です。 今回は、婚活エージェントの筆者が、婚活中にこじらせ思考に陥ってしまった男性のエピソードをもとにして、婚活で大切な心構えについてお話しします。
マッチングアプリでの婚活を経て結婚相談所に
タカシさん(仮名・34歳)は、大手メーカーの子会社で経理として働いています。 「2年間マッチングアプリで婚活しましたが、相手と連絡が取れなくなることが多くて。結婚を考えていない人や、出会いに受け身な人が多い印象でした」 今回、“真剣に結婚を考えている人と出会いたい”という理由で結婚相談所に入会されました。
「相談所に入ってからうまくいきません」その訳は
タカシさんは、相手を選り好みしていたこともあり、なかなかお見合いが決まらない状況でした。筆者からは「誰でも気軽に登録できるマッチングアプリと結婚相談所は、そもそも会員数が違う」ことを伝えた上で、結婚相談所でお見合いが成立するように、以下の提案をしました。 ・マッチングしやすいターゲットを把握し、そこに向けて申し込み数を増やすこと ・女性から届いたリクエストに目を向けていくこと するとタカシさんはすぐに行動に移し「4名」の女性とお見合いが決まりました!
お見合いの結果、年上女性に好印象を…く
「カナさんは、積極的に話題を振ってくれますし、行動してくれるので魅力的です。大本命です!!」と前向きなタカシさん。 しかしその後緊急事態宣言が発令され、2人は1か月ほど会うことができませんでした。そんな矢先、カナさんからタカシさんへ突然、“交際終了”の連絡が……。理由は、カナさんの活動事情によるものでした。カナさんは積極的に行動できる女性なので、おそらく他に良い出会いがあったのでしょう。 良い感じに進んでいると思っていた交際が急に終わる……のは、婚活ではよくあることなのですが、それでも心理的ダメージは大きいと思います。タカシさんはひどく落ち込んでいる様子でした。 婚活は、成婚が決まるまではお互いに同時進行で相手を探せる状態です。“常にライバルがいる”ことを意識し、同時に複数名と仮交際(お知り合いとして関係をスタートさせること)を進めるなど、決して油断せず活動していくことが大切です。
徐々に相手を試す行動をとるように
その後、タカシさんに仮交際中の他2名の女性との状況を確認すると、どうやら連絡のやり取りが止まっているようでした。 「タカシさんからまた連絡を送ってみては?」と筆者から伝えるも「結局、女性は受け身な人ばかり。話題を振ってこない。誘ってこない。連絡してこない。結婚相談所に入っているのに、やる気ないですよね! 男性がリードして当たり前と思っているのでしょうか?」など相手への不満が出てくるばかり。 婚活が思い通りに進まない焦りから、タカシさんは頻繁に不満や不安を漏らすようになり、その後も出会う相手に対し、意図的に「話題を振らない」「話しを広げない」「自分から連絡しない」「誘わない」「わざと連絡を止めて相手の反応をうかがう」といった、相手を試すような行動を取るようになってしまいました。
なぜ“こじらせ思考”に陥ってしまったのか?
こじらせ思考とは、自分の思い込みや想像で物事を複雑に捉え、不信感/不安感を抱き、事態を停滞、または悪化させるような思考をすることを指します。タカシさんがこじらせ思考に陥ってしまったきっかけは、本命だったカナさんとの仮交際が突然終了しショックを受けたこと、またカナさん以外の出会う女性が受け身な姿勢であることへの不満です。 つまり、出会う相手に自分の理想や「こうであるべき」といった価値観を求め、相手や婚活に過度な期待を抱きすぎていたこと。しかし思っていたよりも現実の婚活はうまく進まず……理想と現実の大きなギャップを素直に受け止めることができなかったことが原因だと思います。 タカシさんの活動は、当然このままでは上手くいかないので、私からこのように伝えました。
こじらせ思考にならないためには?
「婚活は、出会う相手に対し、自分の理想像や“こうであるべき”といった価値観を求めてしまいがちですが、相手は思い通りにはならないものです。また、婚活は相手の気持ちや相性、タイミングなど不確実な要素が大きく関わってくるので、“タカシさんに原因があるわけではないのに”思うように進まないことも多々あります。これは結婚相談所で結婚に至った人も同じです。 過度に期待し、一喜一憂すると疲れてしまうので、まずは、今ある出会いに目を向け、一つひとつの出会いを“自分の経験値をあげる場”と捉えて、少しでも楽しみながら婚活を進めてみましょう。また、“変えることができない相手”ではなく、自分にできることに目を向けましょう。そうすることで自分もレベルアップしたり、新たな発見をしたり、必ず見えてくることがあります」 頭では分かってはいても、婚活が上手くいかないと焦ってしまって、どうしてもこのようなアドバイスを受け入れられない方も多いのですが、素直なタカシさんは「もう一度気持ちを立て直して自分にできることをしてみたいと思います」と気持ちを取り戻してくれました。
現状を受け止めた上で「どう行動していくか」
男女問わず、結婚相談所で結婚に至った人は“現状を把握した上で次に起こす行動が的確、かつ切り替えが早い”特徴があります。例えば、仮交際中の相手と連絡が取れていない場合、まず自分から連絡します。もし相手から返事が無ければ「次行こう!」と他の相手を探す。切り替えも早いのです。 また、出会って間もない相手に対して、受け身の姿勢が気になった場合は、まずは自己開示し、相手のまだ見えていない部分を引き出すための会話を心掛けます。そうした中で、相手との関わり方の糸口を見出しています。 シンプルなことですが、婚活はこれらの繰り返しです。自分の変えられる部分に目を向け、自分の行動を変え、自分から相手と関係を築く努力をすることによって、最愛のパートナーと結ばれるのです。婚活中の方も、これから婚活を始める方もぜひ参考にしてみてください。



