昨今、「密接すぎる母子関係」については社会問題にもなり、婚活現場でもとくに母娘の関係に悩んだり、生きづらさを感じている人は少なくありません。 「リードしてくれる男性」と「モラハラ男」の違いとは!? 結婚する前に知っておきたい判断基準【植草美幸】 自覚していても自力で一歩踏み出せない、もしくは問題点に気づけないけれどつらい、という当事者も多くいらっしゃるのが現状です。先日、フジテレビのドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」で、私の結婚相談所の密着取材が放送されたのですが、そこでも母子関係に関して大きな反響がありました。 番組の中で、「お母さんに反対されてつらい」という相談者さんに対して、私は「『問題ないから黙っていて』と言えばいいんじゃない? どこかで飛び出さないとね」とアドバイスしています。
気づいたら自分から一歩踏み出すこと
子どもの力、収入、人間力が親を超えると、親の保護が不要になります。その保護が過剰だった場合、「それっておかしいよね」と気づいて距離を取れるようになるのが自然なのですが、幼い頃から「間違っている、失敗するに決まっている」と否定され続けていると誰しも自分の判断に自信が持てなくなり、婚活においてもその影響が出てしまうのは無理もありません。「親の意見がすべてだ」と思い込む期間が長いほど、手遅れになり、不幸につながります。 30代40代になっても、「親に聞いてみなきゃ」という人は婚活現場にも非常に多いです。逆に、「20代の頃に何度も結婚を反対されたので、今回は相手が決まっても言いません」と決死の覚悟で婚活を始めた女性もいました。 もちろん、自己肯定感が低かったり、精神疾患を患っていたりすると自力で難しいケースもありますから、専門家を頼ることも大事です。それも自分で問題に気づけないことには行動もできません。
呆れた…プロも手を焼く、母娘の癒着関係
とくに過干渉の母娘関係の場合、どちらか一方が悪いとも限らないのが難しい点で、結果的に双方が問題を抱えているケースもあります。つまり、子ども側が自立できないことでも起こり得るのです。 娘が「母親の操り人形」のようになってしまって失敗する例もあります。婚活現場ではヘリコプターペアレントと呼ぶのですが、コントロールされているから娘側に自分の意見がない、こだわっているようで理由も展望もないのです。 例えば、「エンゲージリングは100万円なんて安すぎて、うちの娘がかわいそう。給料の3倍はないと……」と母親に言われ、娘はそれを鵜呑みにして相手男性にそのまま伝えると、「価値観が違う、お金目当てで怖い」と破談になってしまいました。 ほかにも「相手の親の学歴はMARCH以上じゃないと!」「相手の職業は弁護士か医師でないと!」と頑なに主張する女性に、なぜそう思うのかと理由を聞いてみると「お母さんが納得しないから」「お父さんがそうだから」というケースも多いですね。 親世代とは30年歴史が違うので、景気も産業も何もかも変わっています。とくに、若くして家庭に入った母親世代は、価値観が当時で止まっていることも少なくありませんから、見た目は30代なのに中身は60代のような娘と、現代の男性がマッチングしづらくなって当然です。
スタイリストが同行して婚活服を選ぶショッピング同行というサービスでは、30代の娘に65歳の母がついてきたことがありました。本人は手ぶらでバッグも持たず、「あれはヤダ、これもヤダ」とぶっきらぼうに言うだけ。母親は「どうして~? こっちが似合うわね、可愛いから何でも似合うわね~。あら、暑い? 汗をかいているわ」と乳母のように世話を焼く、といった感じ。 こういったケースでは、結婚して欲しいのは母親だけで、本人は実家に寄生しているので不便もなし。不満を感じていないと介入も難しいですから、婚活を通して本人が成長し、気づいてもらうしかないのです。
親の暴力から逃れた婚活女性も
一方、親から精神的、暴力的な虐待を受け、心に傷を抱えつつも、幸せになるために婚活に挑まれる人もいらっしゃいます。 「中学生の頃に父親に腕を折られたこともあり、実家ではサンドバッグだった」という女性。母親は働いているものの、夫の家業の手伝いで家を出れば生活力もないため、父親のいいなりだったといいます。ご自身も高卒で父親の会社で働きましたが、なんとか逃れて外で就職。ひとり暮らしを始めたことで婚活を始められたのです。 カウンセリングで涙ながらに「私も子どもに手を上げてしまうでのしょうか?」と聞くので、「あなたが子どもの頃にされて嫌だと思ったことを肝に銘じれば、絶対に大丈夫。自分が選んだ人と本当の家族を作っていきましょう」と伝えました。 彼女はトラウマで男性恐怖症があり、声が大きい男性や粗暴な態度の男性だと父親を思い出して震えてしまうことがあったので、マッチングの際は、男性本人が穏やかで、さらには女性兄妹(or姉弟)がいる、お父様の雰囲気が柔和……など、あらゆる面でリスクを回避した男性に会っていただきました。 人にもよりますが、経営者や自営業、多忙な営業職などの男性は、仕事とプライベートの切り分けが難しく、仕事の雰囲気を家庭に持ち帰りやすい傾向があるので避けるようにしました。 結果、年収約500万円の福祉系コンサルの方とマッチングし、彼女自身もリハビリのように初めての恋愛を進めています。過去の傷についても彼と一緒に向き合う必要がありますから、ゆっくりと信頼関係を深めていらっしゃいます。
婚活なら自分で選ぶ人と新しい家庭を作れる!
共働き時代の今は、まずはひとりで立っていられるよう、経済的・精神的に自立すること。そして、自分軸で家族を選ぶことが幸せな家庭を作る第一歩になります。現在、母娘関係、親子関係に悩んでいる方も必ず幸せになれるので、一歩踏み出してみてくださいね。